新年あけて、まだお休みですか?連日連夜のうたげ。お酒が進み、進められますよね。ついつい飲みすぎて、うーーーーという方のいるかもしれません。世界のあの町では、どのように二日酔い対策をしているのでしょう?今朝はブラジルと台湾の通信員に電話をつないで二日酔い対策についてお聞きします。

ブラジル サンパウロ 吉川真由美さん。

Q カトリック教徒が多い、ブラジルでは、年の初めだからといって特段お祝いの酒を飲むことはないのかもしれませんが、よく飲むお酒は何ですか?

A ブラジル人たちが一番よく飲むお酒はビールです。

どこへいいても、「とりあえず、ビール」という感じです。でも、酔いやすいお酒は、caipirinha(カイピリーニャ)です。カイピリーニャは PINGA(ピンガ)という、サトウキビからできたお酒とお砂糖とライムの汁を混ぜて作る飲み物です。最近では、日本酒で作るものもあります。これは、サケリーニャと呼ばれています。お酒に弱い私は、1杯m飲んだだけで顔が真っ赤になります。それに、甘いので、とても飲みやすいのです。

JK そんなカイピリーニャを飲みすぎたとき、対策として何をするのですか?

A ふざけて「飲み続けるのが一番いい対策だ」という人もいましたが、冷たい水、ココナツウォーター、またはレモンジュースやオレンジジュースを飲むこと、脂っこいものを食べないことなどといったまじめな答えもありました。トマトジュースが一番よく効くという人もいました。飲みすぎてからはちょっと遅いかもしれないので、飲み始める前に、梨のジュースを飲むと、二日酔いにならないという人もいました。私はあまりお酒を飲まないのですが、万が一、二日酔いになったら、まずは濃いコーヒーを飲むと思います。

台湾 片倉佳史さん

Q 台湾の方は宴の席で強制的に飲まされるイメージがあるのですが、

A 実は「呑み過ぎてしまうほどに呑む」ということは少ない感じです。台湾では、お酒は呑みたい人だけが呑む、楽しみたい人だけが楽しむという考えが徹底しており、どんな場でもマイペースを保つ人が多いのです。薬局には二日酔いの薬も売っていますが、出てくるのは、日本製の薬ばかりです。正直なところ、需要は多くないようです。

Q なんと、日本の薬ばかりなんですか。台湾のみなさんは節度をわきまえているんですね!

A とはいえ、「二日酔い」になってしまった際の対処法がないわけではありません。台湾らしいものを考えてみると、まず考えられるのが漢方薬。漢方薬は人々の日常に定着していますが、二日酔いについては、即効性は期待できず、台湾の人々も「呑みすぎたら漢方!」とまでは思っていないようです。むしろ、「薬膳料理」が興味深いところです。美容や健康促進に良いとされる食材や漢方薬を用いた料理は台湾ではごく普通に食されており、薬膳スープなど出す屋台などもあります。二日酔いになってしまったら、ハト麦や蓮の実、ヤマイモなどを用いたあっさり風味のスープなどがおすすめです。また、薬膳は料理だけでなく、ジュースになっていたりもします。薄味の薬膳スープとは違い、漢方ジュースは生薬を調合して作るので、味はかなり濃厚。苦さも格別ですが、なんだか効きそうな感じがします。私も飲んだことがありますが、とても言葉で表せる味ではありませんでした。