2018年もあと半月。「流行語大賞」や「今年の漢字」も発表され、あちこちで、一年を振り返る機会が増えています。そんな中、あの国、あの町の2018年はどうだったのでしょうか?今日は、中国とインドの「びっくりニュース」にスポットを当て、お二人の通信員に電話をつないでお話を伺います。

中国 上海 松田奈月さん。

A ネットから生まれたオンリーワン:シンデレラレディが羨望の的に!ネット大手企業・アリペイが、10月に微博(ミニブログ)と連動して、一人だけ「中国の錦鯉」を選ぶという活動を展開。300万人以上から選ばれたのは90年代生まれの普通のOLでした。この錦鯉に選ばれると、国内外の200社以上のスポンサーからまさに山のような賞品が送られ、そのリストは100メートルの横断幕となって送られたのだとか。さらには世界各国にいける飛行機チケットや、ホテル、免税店での無料券もたっぷりついていて、その範囲は40カ国以上。シンデレラガールは、一夜にしてフォロワー数が300万人を超えて、「もうこれからの人生で仕事をしなくていい」、というつぶやきがネットキーワードになるほどの熱狂ぶりとなりました。彼女の海外旅行の動向が注目を集めています。

JK 中国の錦鯉というんですね...

A コメディヒット映画が国の制度を動かす今年の映画市場で話題になったのが、「我不是薬神」(私は薬の神ではない)というコメディ映画。興行収入が30億元(500億円)超えの大ヒットした映画です。インドから安い癌治療薬(抗がん剤)を違法輸入するドタバタを描いている映画なのですが、その背景には中国で認可されている抗がん剤の値段が高く、貧しい人が買えずに治療ができないという社会事情がありました。 映画自体は笑えて泣けて、そして社会を考えるという構成。この映画ヒットが、実際の抗がん剤の関税引き下げにつながり、抗がん剤の国内値段が安くなるという結果につながりました。ちなみに今年は、カンヌ受賞で話題になった「万引き家族」も中国で劇場公開されスマッシュヒット。(興行収入は、1億元に迫る)そのほか、「となりのトトロ」が日本で公開30年を経て、中国で初めて劇場公開されました。

A 中国でも話題になった国際派女優・範氷氷

日本でもニュースになっていた範氷氷の失踪ニュース。雲隠れして120日。出演料に関する表と裏の契約書が問題となり、最終的には本人がお詫びのメッセージを発信し、追徴課税8.84億元を払って一応の解決となりました。しかしこの余波で、芸能人に対する法外な出演料が問題となり、規制が厳しくなっています。

JK 中国 上海の松田奈月さん、ありがとうございました!

インド ムンバイ ハリー・チェンさん

JK インドの出来事はスケールが違いそうですが、何が話題だったのでしょう?

A 費用100億円の財閥の結婚式が行われて、Ambani さんとPiramalさんが結婚、また有名なボリウッド女優priyanka chopraも結婚式には数千名が参加

JK 以前も結婚式の話題のとき、度肝を抜くスケールの結婚式の話をしてくれましたね。

A インドで高さ240mの世界最大の立像が完成、NY自由の女神の倍の高さ、総工費は約476億円で、像の人物は政治家のサルダール・パテールだという

JK インドでは日本食も浸透していますね。

A 自動車メーカーのスズキが、イセ食品と2019年から鶏卵生産・冷蔵輸送の事業に乗り出そうとしている、インドでは生で食べられる卵が手に入らないとスズキ広報部は語った。

JK え、自動車メーカーのスズキが食品事業?インド ムンバイのハリー・チェンさん、ありがとうございました!