今月11月、J-WAVEでは、「RELAX IN THE BATH」と題して、「お風呂」や「温泉」、「サウナ」に注目しています。日に日に寒くなってきて、夜は入浴剤を入れたお風呂でゆっくりとあたたまりたい・・・そんな季節ですよね。ところで、海外にはそもそも「入浴剤」ってあるのでしょうか??けさも2つの国の通信員に電話をつないで、お話をうかがいます。

「日本の入浴剤に相当する言葉はありますか?」

オーストラリア メルボルン 小林 純子さん

「ない 」

ドイツ ミュンヘン シッター 由香さん

「Badezusatzと言います。普段バスタブに入らないので、入るときは特別 」

●オーストラリア メルボルン 小林 純子さん

Q いわゆる「入浴剤」というものはないのでしょうか?

A 入浴剤を入れてお風呂に入る人はごく少数。

なぜなら、過去深刻な水不足を何度も経験していることから、お湯を張って風呂に入ることを避けたり、シャワーも短時間で済ますことを奨励する自治体による規制が敷かれていました。現在は自主的な規制が奨励されていて1日一人当たり155リットル使用というターゲットを掲げています。そんなこともあって風呂を楽しむというオージーは大変少ないです。ただ、入浴剤に相当するものとして、バスボムというボール状のものを湯舟に浮かすものがあります。それも、特段有名ブランドみたいな名前も聞こえてきません。オーストラリアらいし成分といったものも特に聞かないです。バス・ソルトはオーガニック系のお店で販売しているところが多いです。このような当地ではありすが、日本人が経営しているお風呂屋というのもあります。また、近年は日本に旅行に行って温泉を経験したオージーらの中に、風呂の良さに気づいた人たちもいるようです。バスタブも日本のように深いものも当地で見かけるようにもなりました。

ドイツ ミュンヘン シッター由香さん

Q 入浴剤という表現はあるんですね。

A ドイツでは浴槽がないアパートも多く、シャワーが主で、浴槽にお湯を溜めて浸かるという習慣があまりないので、だからこそお風呂に入るのは特別で、入浴剤は欠かせません。

月に何度かのバスタイムは特別で、キャンドルを灯してパックしながら、とスパ気分で気分に合った入浴剤で楽しむ人も多いようです。空気が乾燥しているので保湿効果のあるバスソルトやバスオイルなどが人気です。ドイツには塩山があり、バスソルトの種類も大変豊富で、合わせてハーブや植物のエッセンシャルオイルで心も体もリラックス。パッケージには「ひと時の静寂」「寄り添う幸せ」「ひとつまみの感謝」「世界を待たせろ」「甘いサプライズ」など色々なタイトルがついていて、よく見ると面白いです。風邪をひいた時用のユーカリやミントの入った入浴剤もあります。

乾燥肌に効くバスオイルはとても効果はあるのですが、パッケージの分量通りにするとかなりの量を入れる事になるので、お湯を抜くとバスタブはギトギトで掃除が大変という事もしばしば。お風呂のお湯を赤や青や緑に染めて遊ぶだけの子供向けの入浴剤などもあり、冬は特にシャワーでさえ週に1、2回程度の子供たちの入浴がいかに特別かを物語っています。