海外でも和食の人気が定着している昨今ですが、たまに、「え!これ日本食と言えないでしょう!」と思うような驚愕の日本食を海外で見ることもあります。ひと昔前では、すし飯をアボガドやマヨネーズと合わせたカリフォルニアロールなどがありましたよね。今では普通になりましたが・・・。海外の日本食の今、どうなっているのでしょう?けさも2つの国の通信員に電話をつないでお話を伺います。

「変わった日本食はありますか?」

イギリス ロンドン 川合亮平さん「ある 」

インド ムンバイ ハリー・チェン さん「奇妙な日本食はある」

イギリス ロンドン 川合 亮平さん

Q 早くから日本食が普及しているイメージがあるロンドンです。どんな変わった日本食があるのですか?

A ここ数年、穏やかな日本食ブームがずっと続いており、日本食レストランの数もどんどん増えていますし、一般のイギリス人が持つ日本食の知識も向上している感じがします。ロンドンには現在672軒の日本食レストランが営業しているというデータもあります。そういう意味で、とんでもない勘違いはだんだん少なくなっていると思うのですが、まあ、あるにはあります。

イギリス人なら誰もが知るくらいに有名なチェーンの回転寿司やさんがあるんですが、日本の回転寿司とは一味違います。ベルトコンベアに乗って運ばれてくる商品のバラエティの豊富さがある意味で勘違い、です。

寿司だけではなく、ラーメン、サラダ、たこ焼き、ハンバーガー、チーズケーキ、お餅、餃子、フライドチキン、フライドポテトなどなど、まあ、回転寿司というより、回転ファストフード、といった趣ですね。

多くのイギリス人が持っている、全ての日本食はヘルシーであっさりしているという根強いイメージもある意味で勘違いだと思います。例えば、日本でもっともポピュラーなおかずの一つである唐揚げは、まだロンドンでも全然知られていないんです。ヘルシーというイメージが強すぎて、ある意味でアンヘルシーな日本食である揚げ物は、いまのところイギリスのマーケットに参加させてもらえてないようです。

インド ムンバイ ハリー・チェンさん

Q 奇妙な日本食、どのくらい奇妙なんですか?

A 3つある。

まず、「みそ汁。」インドでは、みそ汁にみそが入っていない。シェフに「味噌が入ってないよ」と言ったら、うちの味噌汁は味噌を使っていないと言われました。「それじゃ味噌汁じゃないじゃないか」と言ったら、インド人の多くは味噌が好きでないのであえてそうしてると言われてびっくりしました。

二つ目は「たいやき」

なんと、 あんこなしで皮だけを調理、頭を切り落とし、魚の下半身の皮の中にクリームなどを詰める。宗教的に魚の頭を食べるのはダメなので、頭を落として、具を胴体に詰める。

3つ目は、「青いイクラ。」青く染めているという。