今日7月6日は、「ピアノの記念日」とされています。1823年のこの日、ドイツ人医師のシーボルトが日本に初めてピアノを持ち込んだことに由来するらしいのですが、ピアノはお子さんの習い事の中でも依然、人気が高いようですね。世界のあの町ではどうなのでしょうか?けさも2つの国の通信員に電話をつないでお話を伺います。

「お子さんの習い事でピアノは人気ですか?」

ポーランド ワルシャワ / マルタ・カルツさん

「一般的ではありません。」

中国 上海 / 松田 奈月さん

「一番の人気習い事」

ポーランド ワルシャワ / マルタ・カルツさん

ピアノと聞くと、ショパンを思い浮かべる人も多いくらいポーランドとはゆかりの深い楽器のように思います。ですが、誰も彼もが習うものではありません。ポーランドの人は、誰もが音楽を聞くことを楽しみますが、ピアニストにさせる!と英才教育に力を入れている方だけが習うものですね。学校教育でも特にピアノを習うことはありません。

中国 上海 / 松田 奈月さん

Q ピアノは人気の習い事なんですね?

A 中国では、小学校就学前からの習い事がブームです。小学校に入ると勉強が忙しくなることもあり、中国では早い段階から始める習い事、「早教」が注目されています。4~6歳の子供の7割以上が習い事をしていて、その多くが2つ以上の習い事をしているとのデータがあります。習い事の中で、トップクラスの人気なのがピアノレッスンです。中国では人気の男性ピアニストが何人も誕生していることもあり、女の子だけでなく、男の子でもピアノを習っている子は少なくありません。お稽古場へ通う時間の負担軽減などから、ピアノのネットレッスンも注目を集めています。360度カメラでつないでリアルタイムにチェックしてもらうなど、新しい試みも始まっています。

Q どのくらいの児童がピアノに触れているのでしょう?

A 中国でピアノを習っている子供は3000万人にものぼるそう。今後も毎年10%ずつまだ増えてゆくと予想されています。

Q ピアノは日本製のものが人気なのですか?

A ピアノの購入予算は、20万~30万円くらいが平均的なところです。(平均月収から考えるとお給料の2~3か月分です)YAMAHAやKAWAIといった日本のピアノブランドも中国で生産をしていて、人気が高いです。昨年度の輸入ピアノの台数は、上海は中国でトップの10万台以上と、ステータスとなる海外製の高級ピアノ志向もあるようです。一方、マンションなどの住居事情もあり、電子ピアノもかなり需要が高まっています。