ネットショッピングの発達で、宅配便のニーズが増える一方、配達における労働環境や、人材不足などが社会問題にも発展しています。まさに今朝、ヤマト運輸がアマゾンの当日配送サービスの受託から撤退する方針を固めたというニュースも飛び込んできました。日本の宅配業界も大きな転換点を迎えているといえます。さて、あの国での「宅配便事情」はどうなのでしょうか。今朝も二つの国にコネクトします

⚫️「宅配は発達していますか」という質問です

・アメリカ・ニューヨーク 中村英雄さん

「発達しています」

・中国・北京 鈴木晶子さん

「発達しています」

⚫️アメリカ・ニューヨーク 中村英雄さん

Q もともとメールオーダーからのスタートですからね。

A 書籍から始まって家庭用品の全てを宅配するアマゾンを筆頭に、我がアパートのエントランスも毎日宅配物で溢れかえっています。郊外だと本気で無人自動車宅配やドローン宅配の施行を準備しています。

Q 日本のような細やかなサービスには欠ける気もするのですが

A 最近多いのはFresh Directのような生鮮食品の宅配です。日本で行ったら生協の宅配という感じに近いのですが、さらに進化したのがBlue Apronというものです。希望のレシピに合わせた分量だけをパックして届けてくれます。これが様々なアプリと連動していて、レシピサイト、料理サイトから直接宅配に結びついているものもあります。

⚫️中国・北京 鈴木晶子さん

Q トラブルが多いような印象があるのですが、どうでしょうか

A 中国は国土が広く、モノを運ぶ需要が高いため様々なサービスがあり、最近では荷物が届かないことはほぼなく、荷物の破損や受け渡しのトラブルもだいぶ減ってきました。そんな中国では日本とは違ういくつかの特徴があります。一つは運搬車両。日本はトラックがメインだと思うのですが、こちら中国の特に都市部では三輪バイクがメイン。三輪バイクの後ろに四角いボックスがついていて、幅1メートル弱、高さ1メートルちょっと、長さ3メートル弱。小型なので渋滞しがちな都市部でもスイスイ走れるのが魅力です。

Q 春節の時期と思うのですが、不在の山のニュースを見ましたが

A受取人不在の時に商品を預ける宅配ボックスは昨年から新しく始まったサービスで、マンションの敷地内など居住区に置かれるコインロッカーのようなボックスです。ボックスは玄関だけでなく大抵徒歩数分エリアなので、受取人にとっても配達人にとっても便利なシステムです。 また、日本と同じようにスマホを使って荷物の集荷依頼や追跡ができるアプリが登場し、都市部を中心に普及しつつあります。これはレストランやカフェ、スーパーなどの欲しい商品を注文し、一つのアプリで食事、飲み物、お菓子、果物、日用品などなど様々なものを注文し、宅配してもらえます。決済もスマホでOK、予定時間を超過した場合は、購入金額が半額になるなどのルールもあるので安心です。