「女性の活躍」と「働き方改革」が叫ばれていますが、産休、育休もさることながら出産後の職場への復帰、というのもひとつの大きな課題です。さて、あの国での「出産後の職場への復帰事情」はどうなのでしょうか。今朝も二つの国にコネクトします。

「出産後職場へは一般的にどれくらいで復帰するのですか」という質問です。

フランス・パリ ドゥヴィアンヌ園子さん

「16週間です。」

インドネシア・ジャカルタ 神成美智子さん

「法律的に出産後1ヶ月半で復帰できる」

⚫️フランス・パリ ドゥヴィアンヌ園子さん

Q フランスは出生率が回復したと聴きますが、働きやすさも関係しますか。

A ヨーロッパの中でも出生率が近年高くなっているので注目されています。そして出産後の職場復帰率もとても高いはずです。隣の国ドイツなどは働く女性の産休、職場復帰の条件などフランスと変わらない環境なのに出生率はよくならないし、北欧も働く女性の出産に関して条件は変わりません。違いはというとフランスは子供を預ける条件が他の国より良いような気がします。ヌヌーと呼ばれる幼児を母親の代わりに昼間預かってくれる託児士とでも言えそうな職業が確立しています。 

家事手伝いが家政婦さんとして時間給で働くのと同じです。昔から公立保育園が全く足りないのでこういう職業が生まれて定着してきたのでしょう。パリなどの大都会では主に出稼ぎ労働者女性たち特にアフリカからの女性たちの職業となっています。

Q もちろん保育のシステムもあるでしょうが

A 3歳児幼稚園から義務教育が始まり学校の授業時間が日本では考えられないくらい長く、幼稚園・小学校共通で8h30から4h30PMまで。そして幼稚園・小学校は働く親たちのために放課後7PMまで子供達を園内校内で預かってもらえるのです。4h30PMからは教職を目指している。学生がアルバイトで見張り役に来てくれます。宿題はその時間で先に済ませ、宿題を終えたら校庭で遊んでも良いという規律も親たちには大歓迎です。この学校での放課後預かり制度というのがフランス独特の措置でこれが働くお母さんにとって、またお父さんにとっても大きな安心材料で、ベビーシッターなどの費用もかからないのですから。

Q 勤めていた会社には復帰しても「席がある」ということなのですね

A そうですね。

⚫️インドネシア・ジャカルタ 神成美智子さん

Q 出産の産休のシステムはどうなっているのでしょうか

A インドネシアでは妊産婦は十分に守られている世界である。 法律として定められているのは、産前1ヵ月半、産後1ヵ月半、 計3か月の休暇で、給与は満額(100%)支払われる。職場のスタッフを見ていると、3か月休みを取らない社員も多く 前後あわせて2か月で復帰する者も少なくない。

Q それはどういうバックグラウンドがあるのでしょうか

A インドネシアはまだまだビッグファミリーで暮らしている人が多く出産後におばあちゃん、おばさん、といった身内に面倒を見てもらえる人が多い。 社員を見ていても、勤務時間に搾乳している姿以外は、ふつうの社員とあまり変わらない働き方、働きぶりです。とにかくママになって職場に戻り辛い、ということはありません。