今日は3月3日のひな祭りの日、女の子の節句ですね。女子の成長を祝うイベントですが、あの国ではどうなのでしょうか。世界の「女の子のお祝い事情」について、今朝も二つの国にコネクトします。

⚫️「女の子のお祝いイベントはあるんですか」

・アメリカ・ニューヨーク 中村英雄さん

「地方ではあるようです」

・ブラジル・サンパウロ 吉川真由美さん

「子供の日はありますが、女の子の日はありません」

⚫️ アメリカ・ニューヨーク 中村英雄さん

Q ニール・セダカの曲で「Sweet Sixteen」という曲がありますが女の子の16歳の誕生日を盛大に祝う、という風習、今はどうなっているんでしょうか?

A 強いていえば、スィートシックスティーンやラテン版のクインセアネラ(女子15歳のお祝い)が近いかもしれませんが、これらは通過儀礼=成人儀式であって、全女子をターゲットにしたものではありません。NYでは16歳なんかもうすっかり大人なので、あまり重要視されません。郊外や地方では盛んのようです。ニール・セダカの時代以降、ニールの「せなか」を見て育った16歳がもはやおばあちゃん、と変化しており「女子のみ・16歳」の意味合いは薄れているような気もします。アメリカでは、基本的に男女平等を掲げていますから、「女の子だけ」っていうお祭りはないのです。

Q ある種トランプ大統領がかかげるGreat Americaの時代なのでしょうか

A 平等主義のアメリカとはいえ、20世紀の初頭までは、かなり性区別が濃厚で、スポーツ観戦やステーキハウスは女人禁制だったり、婦人参政権に至っては1920年(日本は45年)。結構最近まで女性の権利は蹂躙されていたんです。そういう意味で、「反トランプデモは一種の、自分たちで手作りしたお祝い」といえなくもありません。ひな祭りなどと比べてはいけないけれど、それらが親や上の世代が「男性目線」で与えた「お仕着せ」の女子祭、だとすると猫耳デモは、「女による女のための女の祭り」かもしれません。

⚫️ブラジル・サンパウロ 吉川真由美さん

Q 女の子のお祭りはあるのでしょうか。

A ブラジルではInternational Women's Day「国際女性デー」である3月8日しか知られていないのですが、その日は休日ではないのですが、女性の権利をテーマにした講演会なども実施されています。お店や道端で、女性のお客様にはバラのボタンが配られていたりします。

Q では、こどもの日について教えてください。

A 「子どもの日」は10月12日です。この日は、たまたまカトリック教の「聖母アパレシーダ」の祝祭日と重なり休日ですが、クリスマスの日のように子供たちにおもちゃをプレゼントするのが普通です。調べてみると、2012年10月11日に、女の子の権利について認識を深めてもらうため、国連が「国際ガールズ・デー」を設けたことが分かりましたが、ブラジルではあまり知られていません。