今からちょうど30年前、1986年7月1日、富士フイルムから、レンズ付きフィルム「写ルンです」が発売されました。そのストーリーは、このあと10:40ごろからのコーナー「THE HIDDEN STORY」でご紹介しますが、携帯電話、そしてスマートフォンの普及で、日常で写真を撮るシーン、撮られるシーンはどんどん増えてきましたよね。記念写真を撮られる時のポーズも、Vサインの「ピース」出し方を裏返しにしたり、横にしたりと、時代による変化も見られるようです。さて、 あの国の「記念写真事情」はどうなのでしょう?今朝も二つの国にコネクトします。
「記念写真はよく撮りますか」という質問です。
メキシコ 中部の街アグアスカリエンテス 藤井至兼さん「よく撮ります」
韓国ソウル ヤン・ジョンミさん 「大好きです」
メキシコ アグアスカリエンテス 藤井至兼さん
Q やっぱり携帯で撮ることが多いんですか
A 最近写真撮影はカメラよりもケータイで撮ることが多いようです。スマートフォンの普及も進んでいます。「はい、とりますよ」の合図は、「uno,dos y tres」(1,2、3)が、一般的ですが、「ウィスキー」もよく使われます。日本の「ハイ、チーズ」と違うところは、ウィスキーと言う時、みんなが声をだして笑うことです。声は写らないのに。当地Aguascalientesは、大小日本企業が進出している所なのですが、「sáke」(酒)という人たちもいます。(スペイン語風に「サ」にアクセント。
Q ポーズでは何かありますか
A メキシコでは他の男の人の頭の上に、いたずらで角のようにVを出します。「この男、(妻を)寝取られている情けない男」と言う意味だそうです。かわいい奥さんを他の男に取られるのは、マッチョたちの一番の屈辱です。若者たちは、その意味はあまり知らないようで、「demonio(デモニオ)=日本語で悪魔(小悪魔)」、ということでかわいいからというニュアンスで行うことが多いようです。あとは、それとは別に、ポーズではありませんが、知らない人とでも男女共肩を組みあって写真を撮るのも一般的です。
韓国ソウル ヤン・ジョンミさん
Q やっぱり暑いので外出はあまりないですか。
A 韓国人は写真を撮るのが大好きで、いつどこでも証拠写真や認定ショット(Shot)と言って写真を撮ります。それにも関わらず、年配の方々は海外旅行や団体旅行で記念撮影を行うと「気を付け」の姿勢で硬い直立不動の姿勢が多いといわれてます。
Q ポーズではどうでしょうか。
A 普通にはブイ(V)を描きながら笑顔を演出するために(チーズの替わり)キムチ~と言いながら撮ります。そして韓国の代表的なポーズとして欠かせないのが子供の一歳の記念撮影なのですが、特に男の子は下半身を裸にして、男であることを強調して撮ります。昔から男を好む韓国文化で、男の子であることを自慢するための習慣です。最近は自分で自分を撮影するセルフカメラが人気ですが、セルカボンという棒(自撮り棒)を使った写真撮影がブームです。外見集中遊び(外貌一度に与える)と言って、一人だけきれいな表情(まともな表情)をして、周りのみんなは不細工な顔をして写真を撮るのも流行ってます。誕生日とか、特別に一人を輝かせ、目立たせるための、ある意味サービス精神から生まれた記念写真のポーズも流行ってます。