今日は13日の金曜日。英語圏の国々を中心に、不吉だという迷信があります。そんな「不吉な数字の迷信事情」。 あの国ではどうなっているのでしょうか。今朝も二つの国にコネクトします。

「不吉な数字ってあるでしょうか」という質問です。

イタリア ローマ 村本幸枝さん

「13日の金曜日ではなく、17日の金曜日です」

中国 北京 All About北京ガイド 鈴木晶子さん

「独自のめでたい数字と不吉な数字があります」

イタリア ローマ 村本幸枝さん

Q 13日の金曜日はキリスト教が起源といわれているようですが

A 13日を不吉とするのはアングロサクソン系の人々です。イタリアで17日が不吉とされる理由はいくつかあるのですが、ノアの方舟でも知られる旧約聖書に出てくる「大洪水」がある月の17日に始まったとか、または、キリストが処刑されたのが金曜日だったなどが挙げられます。イタリアの中でもとくに迷信深いナポリでは17という数字自体が災いや不運の象徴と信じている人も少なくありません。ただ最後の晩餐がキリストと12使徒だったため、食事会で13人になるときは無理矢理1名増やしたりすることもあります(笑)。 まったく気にしない人も多々いますが、たまたま13人になると、「あっ、13人になちゃったね。最後の晩餐だぁ〜」程度の認識は多かれ少なかれみんなが持っています。

Q 17という日にちではなく数字自体も避けられているのですか

A  イタリアでは日本よりも気軽に人にお花を贈りますが、その際、通常は奇数にします。偶数のお花は葬儀やお墓に供えるのが一般的なのです。ただし、17だけは避けます。17号室がないホテルや17列のシートがない劇場なども実際、イタリアには存在します。

中国 北京 All About北京ガイド 鈴木晶子さん

Q 避けられている不吉な数字はどんなものですか

A  例えば、4は「死」と発音が近いことから、7は「気(怒る)」と発音が近いことから嫌われます。特に74は「気死(めちゃめちゃ怒る)」「妻死(妻が死ぬ)と発音が近いことから、嫌がられます。ただ、7は外国のラッキーセブンの影響もあり、近年格上げ、4ほど嫌われていません。逆に外国の影響で13は格下げです。

Q 8が好まれる数字というのは聞いたことがありますね

A  8「発(発展)」9「久(永遠)」6「流(順調)」と発音が近いことから好まれる数字です。中国では風水を信じる人が多く、数字に対するこだわりは日本人より強いような気がします。また、北京などでは車のナンバーの末尾で交通規制をしているのですが、末尾が8を取り締まる日は車の量がぐっと減りますが、4を取り締まる日はあまり減らないと実感できます。そして実際、マンションの階では4階や13階はありません。