4月から就職、異動、転職などで新しい職場生活がスタートした方も多いと思います。いろいろと気を使うことも多いシーズンですが、服装で気をつけることはありますか。「職場のドレスコード事情」。あの国ではどうなっているのでしょうか。今朝も二つの国にコネクトします。

「会社のドレスコードはあるでしょうか」という質問です。

インドネシア・ジャカルタ 神成美智子さん
「まちまちです」

イタリア フィレンツェの小泉真樹さん

「一応日本のようにちゃんとしています」

インドネシア・ジャカルタ 神成美智子さん

Q 熱帯の国ですから服装はやはりラフなのでしょうか

A 全体的にはTシャツ、ビーチサンダル、ジーンズは禁止という会社が多いですね。ユネスコ無形文化遺産に「バティック」が2009年10月2日に認定されました。もともと金曜日は「インドネシアの伝統的な服であるバティックを着ましょう」、という日でしたが、そのあと、金曜日は「ムスリムの服を着ましょう」という日に変わり、バティックデーは「木曜日」に移動しました。日本人でもまだそれを知らず、金曜日がバティックを着る日だと思っている人が多いのです。実際会社によっては、バティックを着る日が木曜日だったり金曜日だったりまちまちです。日本のカジュアルデーのような「服装自由な日」を週1で設けている会社もあります。ローカルのコンビニ大手では毎週金曜日はTシャツをきてもジーンズを履いてもOKとなっているようです。

Q ムスリムの方、そして官公庁などはどうなのでしょうか A ローカル企業では「ムスリム女性は必ずヒジャブ(ジルバブ)を着用する」と規定しているところもあれば、日系企業などの外資企業は「ムスリム女性でも、会社内でヒジャブの着用を禁止」と規定しているところもあります。また政府系や国営企業などでは「靴は革靴着用」や「腕時計はアナログのみ(デジタル禁止)」という変わった規定もあります。

イタリア フィレンツェの小泉真樹さん

Q イタリアにはおしゃれな人々が多いというイメージですが

A 私服となると、夏は下着か?という薄着の女性も少なくないですし、露出度はイタリアはおばさん、おばあさんでも日本の若い子もびっくりするくらいだと思いますが、オフィスの服は比較的ちゃんとしているようです。ミラノでカラフルなスーツやおしゃれな格好をしているのは、ほとんどデザイナーやスタイリスト等モード系のお仕事をしている人達で、普通のオフィスで働くミラノ人は基本黒のスーツなんだそうです。ミラノはイタリアでも北部の街ですし金髪の人が多いから金髪に似合う黒を着るという説もあるようですが、比較的日本に近いかっちり系の格好でオフィス仕事に行く人が多いようです。一方首都のローマは男性も女性も比較的派手で、ワンピースにジャケットとか柄物の服だったり、色使いが派手なのだとか。

Q フィレンツェではどうですか

A 私が住んでいるフィレンツェでは、オフィスで働く人達でもかっちりした格好の人が少なくカジュアルでゆるい感じです。友人の働くオフィスの4人のアシスタントの女の子達は、あまりに私服がひどすぎて(というのも、ほっておくとペッタンコの靴にジーンズで出勤なんてことも)部長が見かねてジャケットとパンツスーツの制服を買い与えたとか。もちろんオフィスで制服に着替えていますが、普段は同じだそうです。