今日のJK RADIO TOKYO UINTEDでは、「あなたが予想する 2015年、今年の漢字」 募集していますが、2015年の新語・流行語大賞は「トリプルスリー」と「爆買い」だそうです。さて世界のあの国では、そんな今年の「流行語」はあるのでしょうか。今朝も2つの国のお二人にコネクトしてお送りします
「今年の流行語ってあるのですか」という質問です。
アメリカ ニューヨーク 津山恵子さん
「ビジネスの成功につながる言葉が、流行語になっています」
中国・上海 松田奈月さん
「ここ数年ネットから一気に火がつくことが多いです」
アメリカ ニューヨーク 津山恵子さん
Q 早速そのバズワードを教えてください。
A Disrupt 本来は「破壊する」という意味。ビジネスでは、新規参入して、トラディショナルなビジネスを揺さぶるというような現象を指す。例えば、世界各国で伝統的に主要産業は自動車だが、アメリカでテスラモーターズというベンチャーが、シリコンバレーで10年ぐらい前に誕生して、電気自動車の業界で話題になってしまった。 今まで存在もしなかったようなものが、ビジネスの主流となる存在になることをdisrupterともいう。 big data ビッグ・データは、長いこと聞かれた言葉だが、今年になって、現実味を帯びてきた。巨大なデータベースで、物事を解決していくこと。スマートフォンに蓄積した自分の体重や血圧、歩数、睡眠時間などを常に医者のデータベースに送信していれば、診断を受ける際に、近況を知らせることをしなくてもすむ。
Q やはりネット系は強いですね?
A Internet of Things ビッグ・データと関連もするが、インターネットにすべてのものがつながっていれば、時間が節約できる生活が実現出来る。もちろんビジネスでも。例えば、家中の家具や家電がネットにつながっていれば、朝起きて、スマホをオンにしただけで、カーテンが自動的にあいたり、テレビやラジオが自動的についたり、パソコンのスクリーンに今日の予定がすべて出たりする生活ができる。ビジネスでも、IoTで、 オフィスや工場のオートメ化がさらに進むようになる。ミレニアル マーケティング、つまり広告業界から注目された言葉で、1980年代から2000年代に生まれた世代。もともとミレニアルは千年紀という意味なので、その前後に生まれた世代を指す。1960年代以降のベビーブーマーに続く、人口が多い消費者層で、ベビーブーマーとは全く異な消費行動を持っている。米国では消費者の3分の1に達するので、広告主にとっては、狙い目の世代。ところが、ベビーブーマーのように「結婚して、車を買って、家を買って」という人生設計を持っていなくて、若い時から、食事や衣料、身の回りのものには、こだわりのものを買う傾向がある。
中国・上海 松田奈月さん
Q まずコレこそ、という大賞にあたるものはどれでしょうか。
A 今年の流行語でまず一番にあがるのが「duang」です。これは、14年前にジャッキーチェンが出演した増毛シャンプーのCMの中で、髪がCG加工で「ぼわーん(duang)」と増えたと、オリジナルの擬態語で語ったのが最初。そんな昔のCMを、ラップ調にユーザーが(勝手に)編集した動画が今年ネットで拡散し、そのなんだかわからない形容詞の語感が、一気にヒットしました。最初は髪が増えるという形容詞だったのですが、音の面白さから活用場面が拡大。もともと中国では擬態語が少ないので、このduangが重宝がられたようです。「あっという間!」「ものすごく!」もduangでOK。ネットでもこのduangを使ったコメントが急増しました。
Q 他にはどうでしょうか?
A 日本のネットからやってきた流行語のヒットも多い1年でした。代表格は、壁ドン。中国語で「壁咚」(ビードン)といい、ネットやバラエティ番組などで、壁ドンが一気に拡散しました。(日本での壁ドンのヒットから約半年から1年遅れです)日本のアニメやドラマのようなシチュエーションで、壁ドンに憧れる!や、こんな壁ドンはありえないなど。(床ドンや、胸ドンなど)も派生でどんどん入ってきています。あと「萌」は、ここ数年「カワイイ、萌」というニュアンスでの形容詞で使われるようになっていますが、派生系で今年は「売萌」(中国語ではマイモンと読みます)がヒット。萌を売りにする、つまりぶりっ子的なニュアンスで、よく使われます。