今朝は今まで番組で繋いだことがない国の現状を伺います。今朝も2つの国にコネクトしてお送りします。

キューバ ハバナ 宿野部 雅美さん

Q  宿野部さんはどういうお仕事でそちらにいらっしゃるのでしょうか。

A  JICA(国際協力機構)の援助調整の専門家として昨年10月から活動しています。業務は、キューバ政府の関係機関、日本大使館、他国の援助機関、JICAの関係部署などに対し、必要な協議、助言、調整などを行い、JICAのキューバへの協力事業の円滑な実施を支援することです。簡単に言えば、キューバで現在行われている、あるいは今後行われる国際協力事業に必要な調整に関わっています。

Q アメリカとの国交回復を受けて街の様子が変わったことはありますか

A キューバの首都ハバナには、国交回復を受け世界中からビジネスマン、観光客などが殺到し活気にあふれています。それに連動して経済も盛り上がりを見せてきており、まさに今が旬の状況です。

Q 時間が止まったような古い町並みや、アメリカの大きなクラシックカーの風景が有名ですが、これらは今後どうなるのでしょうか

A ハバナ中心部の旧市街は現在修復工事があちこちで行われており、町並みは大きく変わろうとしています。また、ハバナ名物のクラシックカーはハバナ市民の貴重な足として重要な役割を果たしていますが、観光客にも大人気で、特に外国人観光客の乗ったクラシックカーのオープンカーは週末など町のいたる所で走り回っています。ただ次第に中国や韓国、フランスなどの新車にとってかわりつつあるのも事実で、それを残念がる人も多いようです。

ウガンダ カンパラ 福岡裕晃さん

Q 福岡さんはどういう経緯でそちらにいらっしゃるのでしょうか?

A  中学生くらいから、アフリカとか途上国というものになんとなく興味があり、去年、大学最後の夏休みに、個人的にケニアとウガンダを旅行しました。その時に、スラムや孤児院を訪ねて、助けを必要としている、特に子供達がたくさんいることを知りました。子供達を含め、そういった人々のことをもっと知りたいと思いました。千葉大学の医学部を今年の春卒業し、医師として病院で働きはじめる前に、少し大きな視点でひとびとの健康、公衆衛生みたいなものを捉えられればいいなと思い、卒業してすぐに病院で働かずにウガンダに来ました。

Q 現在はどのようなことをしていらっしゃるのでしょうか

A サラヤという日本の会社で無給のインターンとしてこちらで働いています。病院に対して、手指消毒の普及活動を行っています。ウガンダでは、まだ公衆衛生の概念が浸透しきっていないので、まず手を消毒する重要性を伝えていくことが重要ですが、アルコールの販売に繋げていくというのが目的のひとつで、割とビジネス寄りでもあります。

Q ボランティアとして貢献できることがあると思って渡航されたわけですが、ウガンダの人たちから教わるものも多かったりしますか?

A  もともと現時点でなにか貢献するというよりも、教わりたいと思って来たのですが、人々と触れ合ったりする目的はなかなか達成できていないのが実情です。ただ自分が去年、試験勉強で忙しくしていたので、日本と比べてこちらの人々の生活を見ていて、楽しく生きる、流れに任せてみる面白さ、みたいなものは感じました。