今日は「全米新聞配達の日」。1833年の9月4日、ニューヨーク・サンという新聞の宅配の仕事に、バーニー・フラハティという少年が初めて就いた、ということがその由来だそうです。ちなみに日本では10月の新聞週間の日曜日が「新聞配達の日」なのだそうです。さてあの国での「新聞の配達事情」はどうなのでしょう。今朝も2つの国のお二人にコネクトしてお送りします。

「新聞配達ってあるんですか」という質問です。

アメリカ・ニューヨーク 中村英雄さん

「もちろんあります。ペーパーボーイと呼ばれます」

ムンバイ ハリー・チェンさん

「あります。ニュースペーパー・ワラと呼ばれています。」

アメリカ・ニューヨーク 中村英雄さん

Q 電子化で新聞を紙で読む人が減っているのではないでしょうか。

A アメリカの新聞広告収入が2006年のピーク時に494億3500万ドルあったのが、2011年には、239億4100万ドルまでに落ちています。通勤電車の車内で紙の新聞を読んでいる人は皆無といっていいでしょう。NYには主な新聞が4紙あり、いずれも地方紙なのですが、NYタイムスとウォールストリート・ジャーナルの2紙で宅配が健在です。他の大衆紙2紙も宅配がないわけではないのですが、そちらはまだ駅売りが中心ですね。新聞は誰が配達はたいてい中型のバンで、下請け業者が配達しています。アパートの場合は、建物内の郵便箱の周辺に雑然と置かれたり、受付のカウンターに積まれたりしています。それをニューヨーカーは出勤前に拾って、職場へ持ってゆくって感じですね。一戸建ての場合はドアの前に放り投げられます。一応ビニール袋に入っているので雨風も防げますが、ダメージのクレームは多く、またよく盗まれます。

Q それでもなお紙の新聞が読まれるのはどうしてでしょう?

A NYタイムスを例に取ると、電子版を無制限に読める料金パッケージは、1週間8ドル75セント。ところがこれに25セント加算して1週間9ドル払うと紙バージョンの宅配もしてもらえる。特に、タイムスの場合、日曜版に特集やファッショナブルな雑誌が付いてくるので、これが美味しい「エサ」になっているわけです。

ムンバイ ハリー・チェンさん

Q そもそも新聞の数は多そうですよね。

A 新聞は200紙以上あります。言語も英語、ヒンディー語、Urdu語、Gujarat語、Tamil語、Bengal語、Kashmir語、などんどなど。Times of Indiaは世界でも有数の売れている新聞と言われており、昨年に比べると、20%も伸びていると言います。新聞は本当に重要で、一番読まれているのはhindi語ですが、ビジネスマンは毎日3,4英字紙と母国語のHindiなどを読むことが多い。とはいえ大きい国で、人口も近いうちに中国を抜くと言われているインドでは、一般的にとくくることはできないので、なんとも言えない。スラムドッグmillionaireに出てくるような、そこまで裕福ではない階級の人はよく回し読むをすると言われている。日本ではせいぜい一家庭で4,5人で読まれているのがインドでは1家族、数十人以上のところもあるので、読む人の数と、販売数は一致しない。