今日6月26日は月日の語呂合わせで「露天風呂の日」なんだそうです。日本では世界でも有数のお風呂好き、温泉好きですが、あの国での「露天風呂」はそもそもあるのでしょうか。今朝も2つの国にコネクトしてお送りします。
「温泉の露天風呂ってあるのですか」という質問です。
カナダ バングーバー 窪田誠さん 「あります」
トルコ イスタンブール 加瀬由美子さん
「あります」
カナダ バングーバー 窪田誠さん
Q まずカナダの露天風呂事情について教えて下さい
A カナダで露天風呂といえば温泉。西カナダでは山が多いので温泉が多く、岩場からでる超穴場の秘湯などもあります。中でも有名なのがカナディアンロッキーのバンフ国立公園で、1883年に洞窟の中に温泉が発見されたのがきっかけでカナダ初の国立公園が制定されました。現在でもアッパーホットスプリングスという露天風呂が営業されています。カナディアンロッキーの山々に囲まれた温泉からの景色は最高です。私もバンクーバーのあるBC州、東側のアルバータ州、北のユーコン準州の温泉をいろいろ回りましたが、多くは秘湯と呼べる天然の露天風呂でした。
Q 日本との違いはあるのでしょうか
A カナダと日本の温泉で大きな違いが幾つかあり、カナダで入場料を取って温泉営業する場合、プールの法律が適用され温泉に塩素を入れなければいけません。硫黄のにおいと塩素のにおいが混ざります、また水着着用なのでイメージとしては屋外温水プールといった趣です。しかし入場料を取らない温泉も多くありそこはまさに天然の露天風呂です。
トルコ イスタンブール 加瀬由美子さん
Q トルコの露天風呂事情はどうなのでしょうか。
A 露天風呂と言っても、イスラーム教の教えに従い男女別々、それもきちんと水着をまとって入ります。温泉ホテルもたくさんあり、浴場の個室を借りると夫婦や家族で入浴することが出来ます。アナトリアのほぼ中央部にあるシワス県のカンガル郡には、バルックル(魚のいる)・カプルジャ(温泉)と呼ばれる有名な温泉があります。水温36度程度のぬるま湯ですが、この温泉に棲む魚のおかげで皮膚病の治療になるので、トルコ全土は言うに及ばず、外国からも湯治に来る人がたくさんいます。
Q 温泉そのものの効能だけではないのでしょうか?
A お湯に入った人々の周囲に、魚達が寄って来て、皮膚に病気があるのがわかるところを清潔にし始めます。歯のないこの魚達は、36~37℃の温度の湯が柔らかくして膨れたキズのかさぶたをつつきながら、皮質に温泉水の効果を沁み込ませ、そして肌がすべすべの状態になるまで清潔にしてくれるのです。地底から湧き出すお湯の温かみと、魚達の突くかすかなショックが筋肉や神経を緩め、休息させる効果をもたらします。 私も実際にこの温泉で体験入浴してみましたが、露天風呂風なプールのふちに足を入れた途端、魚の群れがドッと集まり、唇でチクチクと皮膚を突っつくので、初めは痛いと思います。でもすぐに慣れ、やがて快い刺激となります。うちの猫達の爪痕が、1時間足らずの入浴で全部きれいになりました。皮膚病で長年苦しんだ人々が、1週間とか半月、あるいは1ヵ月くらいの湯治で、すべすべの肌になって帰って行く例は、枚挙にいとまもなく、皮膚病の人々を幸せにしているとのことです。