今から42年前の1973年5月22日。ゴミ処分場建設をめぐり、江東区が杉並区のゴミの受け入れを拒否する、という事態がおきました。その時「東京ゴミ戦争」と言われた時代を経て、ゴミの減量がすすんでいます。さてあの国でそんなゴミ事情はどうなのでしょう。今朝も2つの国をコネクトしてお送りします。
「ゴミの分別はすすんでいますか」という質問です。
デンマーク コペンハーゲン 豊島崇宜さん
「細かく分別をしています」
韓国 ソウル ヤン・ジョンミさん
「分別しています」
デンマーク コペンハーゲン 豊島崇宜さん
Q どのように分別しているのでしょうか
A 家庭で出るゴミはアパート単位で共用の分別ゴミ箱が設置してあります。ゴミ箱には以下の種別があります。段ボール、紙(チラシ、新聞、書類等)、金属、硬質プラスティック、小物電気製品、電池、一般ごみ
Q リサイクルするものはどんなものでしょうか
A 一般ごみ以外はリサイクルに廻され、一般ごみは焼却して暖房用熱源に使われます。ビール缶、ジュースボトル、ペットボトルは商品購入時に1本あたり1クローネ前後のデポジット額が付加されます。スーパーに設置の自動回収機に入れると、金額を印刷したレシートが出て来るのでその額を返金してもらえます。自動回収対象外のボトル、缶(輸入品や特殊容器)は分別してゴミ箱に捨てます。ワインの瓶などのガラスボトルは一定エリアごとに路上に置いてある回収容器に投入します。粗大ごみは近隣のリサイクルセンターに持ち込み廃棄します。
韓国ソウル ヤン・ジョンミさん
Q 分別とゴミ捨てはどのようにするのですか。
A 燃えるゴミや燃えないゴミ、生ゴミ分けるのはもちろんですが、ちゃんとわけていなかったり、ゴミを出す日やエリアをちゃんと守らないと罰金だったりします。リサイクルできる缶、ビン、紙や新聞、ペットボトルやプラスチックなどは大体週に1回出す日が決まっています。一般のゴミは住んでいる地域のゴミ袋をスーパーなどで買って出さないといけないです。同じソウルでも住んでいる地域によってゴミ袋の値段は少し異なりますが、その地域のゴミ袋に入れないといけません。生ゴミは普通のマンションなら決まった場所の専用ゴミ箱に入れたりしますが住宅街では従量制で生ゴミ専用の袋を買って出したりします。
Q そのほか、ゴミ袋に入れて捨てられないものは、どうしていますか?
A 古い洋服などは地域ごと分別箱が設置されていていつでも(ただで)入れるようになっていますが大きな家具や家電などは大きさや重さによる料金を払って処分してもらわないといけないためステッカーを張って外に出しておきます。(お金を払った証拠になる)ステッカーが貼られてないと収集してもらえません。ちなみに最近は不景気のせいで、古い本や家電、服などを専門に扱うところに電話をすると家に取りに来るだけでなく、逆にちょっとした金額がもらえたりします。