今日5月15日はヨーグルトを「不老長寿の妙薬」として世界に発表したロシア出身の免疫学者メチニコフの誕生日にちなみ「ヨーグルトの日」とされています。あなたは今朝、ヨーグルト食べましたか。 さてあの国ではどうなのでしょう。今朝も2つの国をコネクトしてお送りします。

「ヨーグルトはポピュラーですか」という質問です。

ギリシャ アテネ アナグノストゥ直子さん

「朝だけではなく、よく食べます」

中国 北京 All Aboutガイドの鈴木晶子さん

「一番身近な乳製品で、よく飲みます」

ギリシャ アテネ アナグノストゥ直子さん

Q ギリシャ・ヨーグルトは日本でもポピュラーになってきました。

A 最近日本でもいろんなメーカーから出ていますね。日本ではローファットのものが定番化しそうですが。こちらではストラギスト・ヤウルティ(漉しヨーグルト、水切りヨーグルトといった意味)と呼ばれます。普通のヨーグルトよりもよく食べられていて、ギリシャの名産品である蜂蜜をかけて食べるのが朝食やデザートでの定番です。

Q ギリシャでは飲むというより食べるんですね?

A クリームチーズのようにしっかりしているので料理にもよく使われ、特にきゅうりとニンニクを加えた「ジャジキ」と呼ばれるディップは焼いた肉の料理に添えられる定番料理です。

中国 北京 鈴木晶子さん

Q そちらでは食べるより飲むヨーグルトなんですね。

A 一般的に食べるものというより、飲むものという認識なんです。日本での牛乳のような存在で、朝の1杯は牛乳というよりヨーグルトという家庭が多いですね。駅の売店の店先に並んでいるのはヨーグルト。中国には「冷たい食品は体に悪い」という考えがあるので、ヨーグルトも生ぬるいものを好んで飲む人が少なくありません。友人とドライブに出かけると、クルマのトランクで温まったヨーグルトをくれたりするので、ちょっと困ることも......。 中には電子レンジで温めるキケンな人もいて、ネットでは「破裂したり、乳酸菌が死滅するからダメ」みたいな、書き込みがされています。

Q 遊牧民族などもいるお国柄で歴史が古そうですが?

A 中国のヨーグルトの歴史は意外と浅く、日本でいう大和時代、532年から549年に成立した農業専門書『斉民要術』 に初めて、製造方法が登場するんです。日本でも100年後にはヨーグルトが上陸するのでほぼ同時期ですよね。 羊や牛を常食とする民族が多く存在する中国では、ヨーグルト文化が庶民へと広く浸透していったようです。