今回は、前回に引き続き、RYO-Zさん、ILMARIさん、PESさん、SUさん、FUMIYAさん、オリジナルメンバー5人での活動を再開!RIP SLYMEのHidden Story。

4月にリリースされた【どON】に続き、先月 配信リリースとなった【Wacha Wacha】。日本の祭りをイメージさせるトラックになっていますが、まずは、この点からFUMIYAさんに教えていただきます。
「FUMIYA: なんか結果そうなったんですけど、自分の中では大きいくくりで民族っていうイメージでしたね。だからアフリカ系のパーカッションいっぱい入れたり、あとディジリドゥとか、ビヨンビヨンっていう。おっきく民族のお祭りっていう、お祭りって感じはありましたけど、PES君が結構そういう[ええじゃないか、ええじゃないか]とか入れてきたんで、グッと日本の祭り感は出ましたけど。
PES: 僕、最初、侍言葉みたいので、ずっとやったら面白いなと思ってたんですけど、ござるとか拙者とか。でもその名残がこの[あいわかった]っていうとこに入ってるんですけど。
ILMARI: 侍バージョン作ればいいんじゃない?
PES:侍バージョン1回書いたんですよ。で、朝起きて、面白いの僕だけだなと思ってやめたんです。
ILMARI:いや、分かんないですよ。
PES:急にRIP SLYMEとしてね、拙者とかね、ラップ出したって、滑るよ。みんなで滑るなら怖くないっていうところもあるんですけど、ワーナーとかレコード会社とか事務所、みんなまとめて滑らすことになるんで、そこは気を付けていかないとね。僕は良かったと思いますよ。起きてね、これ違うなと。
ILMARI: 拙者とござるしか思いつかない。
PES:いや、時代劇、最近見てたんですよ。去年の夏ぐらいから。「必殺仕事人」とか。必殺仕事人はそんなないんですよ。そういう難しい言葉とかね。
FUMIYA: 歌舞伎とかね。
ILMARI: 決めの顔を作る場面とかも作ればね。1人ずつお化粧もアレにしてね。あ、すっごい髪振り回してさ。ジョン・カビラさんも一緒にやってくんないすかね。
FUMIYA:やってくれるかな。
ILMARI: 多分やってくれると思いますよ。」
RIP SLYMEのメジャーファーストアルバム『FIVE』、
そして、来月リリース、ベストアルバム『GREATEST FIVE』。どちらのジャケットにも描かれているのが、赤塚不二夫さんの《天才バカボン》風のメンバーキャラクターです。そもそも、このキャラクターはどうやって生まれたのでしょうか?

「PES: RIP SLYMEメジャーデビューの頃からクリエイティブやってくれてたチームが、リスペクトを込めてバカボンキャラ、赤塚先生のキャラクター使わせていただけませんか?ということで、最初その流れで。で、かわいいじゃないですか。みんなが知ってるキャラクターなんで、すごくそのままのイメージで。で、もう1回再始動するっていうことで、そこをまたオマージュというか、再度使わせていただけたらということで。【Wacha Wacha】に入ってる[レッツラゴー]っていうのも赤塚先生のリスペクトで。最初はなかったんですけど、デモの時に入れようって言って。お世話になっているキャラクターなので、ここでもう1度リニューアルで使わせていただいてありがたいなと。ありがたいでござる。
ILMARI: 嬉しい、ありがたい、嬉しいでござる。...普段からこうやってつけてけば馴染んでいくかもしんないね、侍っつうか、江戸っつうか。
PES: RYO-Z君なんかすぐいけそうだよね。
ILMARI: RYO-Z君はもう普段から江戸みたいなとこあるんで。EDOGっていうなんかあだ名自分で付けてた。Edo・RYO-Zか
PES:めちゃくちゃいい曲ありますからね。
FUMIYA: Ed O.G.っていうラッパーがいて、それをちょっとサンプリングしてEdo・RYO-Zっていう。」
収録曲の中から、この曲もよくかけました!【熱帯夜】のHidden Story。実は、サンプリングの許諾に時間がかかった曲なんだそうです。
「PES:アルバムの1曲で作ってたんですよ。
FUMIYA:でも、許諾がなんか時間かかって。でも良いからこれは来年ちゃんとシングルで切ろうっていう
PES: 【楽園ベイベー】とか【太陽とビキニ】とかみたいなシーズン曲。冬もやりましたもんね。"そういうシーズン曲みたいなことはどう?"みたいな感じで言われて、でもそんなに抵抗なく、〈熱帯夜〉っていう言葉自体はすごい好きだったんで。そこで、やっぱりちょっとエロみのある感じ。でも1人で歌うんだったら割と大人な歌詞とか、エロみを出しまくってもいいんですけど。やっぱちょっと、みんなで言えるようなサビかつ、ちょっとなんかおバカな感じで。」
今回、5人で再始動したRIP SLYME。最後に、PESさん、ILMARIさん、FUMIYAさんにとってはどんな存在なのか、教えていただきました。
「PES:これ俺ね、夢で見たっすね。いつかこの質問来るの。絶対来るなと。で、みんな"RIP SLYMEはRIP SLYMEです"とか言うの。で、俺、ちょっと起きちゃって、そん時にちょうど。で、寝ぼけてて、なんかこれだ!って思ったのがあんだけど、寝ぼけてたから忘れちゃったんです。
FUMIYA:PES君、なんか言ってたような気がするけどな。
PES: 忘れっぽいグループですね、RIP SLYMEっていうのはやっぱり。
ILMARI: RIP SLYMEとあなたにとって忘れちゃいます?
PES:忘れちゃいました。でも、ほんとそうなんだもん。
ILMARI:でもすごい、10代から結構長いことやってるなっていうのは間違いないですよね。下手したらほんとちょっと親とかより長く一緒にいたんじゃないかなみたいなとこはありますよね。兄弟とかよりはね。」
ベストアルバム『GREATEST FIVE』は、7/16にリリース。そして、今年の10月11月には全国ツアーも開催されます。詳しいスケジュールなどは、RIP SLYMEの公式ウェブサイトご覧ください。
