今週は、RYO-Zさん、ILMARIさん、PESさん、SUさん、FUMIYAさん、オリジナルメンバー5人での活動を再開。RIP SLYMEのHidden Story。

2022年からは、 RYO-Zさん、ILMARIさん、FUMIYAさんの3人で活動を行っていたRIP SLYME。5人で再始動するきっかけは、ILMARIさんからの呼びかけだったそうです。
「ILMARI : 2022年ぐらいに3人で活動してたんですけども、僕の方で"またもう1回5人でやりたい"という話を皆さんにお話して。で、FUMIYAとRYO-Z君とは一緒にやってたんで2人にまず話して、その後にちょっとPES君とSUさんそれぞれに会って、"なんかまた一緒に盛り上げるのどうかな"みたいな話をしたっていうのが最初のきっかけで。そこからは時々一緒にご飯食べたりとか、もともと10代の頃から一緒にやってきてるんで、こうしようああしようっていうのをすごく細かく話すというよりは、なんか空気でやってきたな、という感じもあるんで。みんなに声かけて5人集まって話しちゃえば、わりかしいつも通りになるし、じゃあやろうって決めて、じゃあどうすんのって曲作ろうってなったらFUMIYAとPES君で曲投げ合ったりしていつも通りになるし、リハに入ればリハの空気感なるし。だから、特別すごい難しいことやったというよりは、みんながコミュニケーション取るタイミングを作っていけば、おのずとそうなるかなっていう風に思ってたんで。」
今年4月。再始動後、最初に届いたのが『どON』。この『どON』という言葉は、どうやって出てきたのか?PESさん、教えてください!

「PES:書くときに、このRIP SLYMEもいろいろ山あり谷ありある中で、ネガティブに捉えてる人も結構いたりして。で、色んなポジティブな人もいるし、みたいな。そういうことをもう、なんて言うんでしょう、あけすけなく、逆手にとった曲の書き方ってできないかなと思ってて。そのまんまというか、かっこつけずにというか。今のRIP SLYMEがやったら面白いなって思うことって、"すいません、僕らこんなで"みたいなことだと思うんで、それを面白く書けたらいいなーっていう言葉はもうすんごいたくさんストックしてあるんですけど。トラックが来て、これだったら僕は2パターン乗せたりとかして、で『どON』っていうのも、僕が普段あんまやってないことだったり、"サーフィン最近やってる?"って言われたら、もうやってないんだけど、やってるっていうのを"もうどON中のどONですよ"っていう感じで言ってるものだったんで。もうほんと、RIP SLYMEもあんまやってなかったんで"どONなんですけど"っていうところで、もうすごいやってますよっていう、めちゃくちゃやってますからていう。
ILMARI:この曲ね、ミュージックビデオが駐禁のおじさんじゃないですか。うちの子どもが駐禁のおじさん見ると、"RIP SLYMEいたね"っていう。"どONだった?"って言ったら、"そういう使い方なの"って言われた。"どういう時使うの、パパ?"って言われましたけど(笑)
PES:夢中ですよみたいなこと。はまってますよみたいな。
ILMARI:駐禁のおじさんは夢中だったと思うんですけどね。
PES:仕事ですからね、はい。」
来月リリースになるベストアルバム【GREATEST FIVE】にも収録される大ヒット曲『楽園ベイベー』の制作秘話!トラックについてはFUMIYAさん、リリックについてはPESさんに語っていただきます。

「FUMIYA:夏に出すぞっていうのだけはスタッフから言われてて、夏ならじゃあもうサンバだと思って、ボッサというか。ギターもよくその時一緒に作ってたとっつぁんっていうギタリストがいて、その人に弾いてもらってサンプリングして、もうバラバラにして打ち込むっていうのにハマってたんで、それがもうすげえ時間かかったんで。そう、泣きながら作ってました。
PES:リリックは最初にもう[常夏の楽園ベイベー]みたいなあったんで、僕がそのトラックもって、家で2日ぐらいかけっぱなしで、寝る時も起きてもずっとかけっぱなしで。サザン先輩というか、湘南とか鎌倉とか134沿いのイメージで割と作ってて。で、結構そうするとエリアがこう狭まっちゃうんで、そこをRYO-Z君かな、ちょっと変えてね。どこの海でも大丈夫なようなサビに、ヒップホップっぽくしたのかな、少し。確かに僕もすげー大至急作ったなっていうイメージは、なんかあるな。
FUMIYA:そう、時間がなかった。」
大ヒットとなる『楽園ベイベー』ですが、なんと、スタッフの方に提出した時、スタッフさんのリアクションが良くなかったとか?
「FUMIYA: 全然もう時間に皆さんも追われてて、曲の感想は全くなかったです。"お、わかった。ありがとうな"ぐらいの。ガーンってなりましたけど、ガーンって弾きました。
ILMARI:あ、もっと欲しかったんだ。"最高だね"みたいな。
FUMIYA: 髭ボーボーでしたからね。あ、もうそんな、冷てえって一瞬思いましたけど。
PES: でも、スタッフの皆さんも結構、僕から見たら体ボロボロでしたから。傷だらけでしたよ。血だらけ。
FUMIYA:みんな間に合わせるためにね、
PES:なんかもう洋服とかネルシャツ片方の袖がとれてたりとかやってましたもん。
ILMARI:それじゃあ、やっぱそういう反応になっちゃう。
PES:いい曲作ってたと思いますよ。
FUMIYA:目の下もクマで真っ青で。」
この『楽園ベイベー』も収録されたベストアルバム【GREATEST FIVE】。2001年のメジャーファーストアルバムのタイトルが【FIVE】で、今回のベストが【GREATEST FIVE】。このネーミングについて伺いました。
「PES:アラフィフとかでもよかったよね。
ILMARI:アラフィフ、いいっすね。でも、アラフィフだとちょっとベスト感が出ないかもね。グレイテストだと、なんかいろいろコンパイルされている感じがありますよね。アラフィフ、FUMIYAは45でしょ。
FUMIYA:46 ILMARIでしょ。もうだからアラフィフです。ちょうど今みんなアラフィフだから、やっぱりアラフィフっていうベストでもよかったかも。
PES:意気込みがちょっと強いですよね、スタッフの皆さん。
ILMARI: GREATEST FIVEだと、確かにね。
でも、ちょっとアラフィフだと、ちょっと手に取るか迷うもんね。レコード店でね。そう、アラフィフどうしようかなみたいな。これはジョン・カビラさんがどう思うかで、ちょっとそこ、決めてもらいましょう。決めてもらいましょうって、もう決まってんだけど(笑)
PES: いや、いいですよ、変えても。
ジョン・カビラさんの言う通りにしましょう。
PES:刷っちゃってるでしょうけどね、実際にジャケットとか。でも、そこ、ほら、ワーナーの人がマジックでやって、もう1回ビニール入れて。
ILMARI: CDだけじゃないからね、ポスターとか全部やんなきゃいけないからね。それ、結構苦労かけちゃう(笑)」
