今回は、『NHK紅白歌合戦』でYOASOBI【アイドル】のスペシャルコラボステージに出演したダンスチーム。19人のメンバーで活動中、アバンギャルディのHidden Story

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アバンギャルディのプロデューサーは、振り付け師のakaneさん。akaneさんが手掛けた、大阪の登美丘高校ダンス部による《バブリーダンス》はYouTubeの動画再生回数 1億回以上。そんなakaneさんが、再び日本、そして世界のコンテストに出場して多くの人を楽しませたい。

そんな想いで、自身のダンスカンパニー〈アカネキカク〉のメンバーで結成したのが、アバンギャルディです。特徴的なのは、おかっぱヘアと 衣装の制服。

アバンギャルディで初めて作った作品が、渡辺真知子さんの『カモメが翔んだ日』で、その作品で今のこの制服・おかっぱスタイルっていうのが、衣装として最初出したんですけど。それがSNSなどで意外と海外の人たちからも受けたりしたので、自分たちのユニフォームと言いますか、基本のスタイルはこれで行こうという感じで、今もずっと変わらずに、この衣装とおかっぱスタイルでやっています。『カモメが翔んだ日』で、どんな衣装にしようって考えた時に、やっぱり今のアバンギャルディのこのちょっと昭和っぽい感じをイメージした、昔っぽい制服とおかっぱ頭みたいなのが良いなと思いました。カモメの飛ぶ様子を表現するのに、袖が白かったりするのでカモメっぽく映えるといいますか、これ以外ないなと思って、すぐに決まりましたね。」

アバンギャルディは、日本テレビのダンスNo1決定戦THE DANCE DAY』そしてABEMAの『Japan's Got Talent』に出演。さらに、本家!アメリカNBCの人気オーディション番組America's Got Talentからも声がかかりました。

「私たちがやっているSNSinstagramとかtiktok1番初めのダンスデイに出場した後の、2022年の冬ぐらいから、ちょっと本気でやってみようと思ってやりだしたら一気にフォロワーがもう何十万人と増えて。それで、それを見てくれたAmerica's Got Talentのプロデューサーの方がですね、"すごくアバンギャルディのダンス、面白いし元気もらえるから、ぜひAGTに出ませんか?"っていうオファーをいただきまして。そこからぜひチャレンジしたいですというところで、初めて2023年にオーディションに出てみました。」

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America's Got Talent』アバンギャルディは、オーディションで岩崎宏美さん【シンデレラハネムーン】を使ってパフォーマンス。そして、見事 オーディションを通過!セミ・ファイナルで踊ったのは、YOASOBIの【アイドル】でした。その振り付けは、どう考えたのでしょうか?

「いつもは私、結構 昭和歌謡などを使ってやっているので、【アイドル】って音数も元々かなり多いですし、そもそものテンポもめちゃくちゃ早い曲なので、どういう音どりをしようかっていうところもそうだし、振り付けの感じもアバンギャルディのイメージを崩さないように、かっこよさだけじゃなくて、やっぱり奇妙さとかコミカルさとか怖さみたいなのをなんか出せないと、アバンギャルディがその曲をやる意味がないなって思ったりするのと、やっぱりその楽曲の伝えたい意味とかもやっぱりリンクさせながらっていうところがすごく振り付けする時に難しいなって思いました。」

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【アイドル】の振り付けについて、アバンギャルディのメンバーmacchanさんとaimuさんにもお話伺いました。

「macchan:全作品、"今回の作品が1番しんどかった、今回の作品はマジでやばい"っていうのを毎回更新し続けてるんですけど、特に【アイドル】はよりそのキツさ、辛さを更新したというか、私たちの中でもえぐい作品やったなっていうのはあります。

aimu:【アイドル】の作品は普段アバンギャルディの作品ってコミカルな表情だったりが多くて、表情で見せるという動きがすごく多いんですけど、【アイドル】は逆に無表情だったんです。1曲通してずっと無表情、っていう。結構アバンギャルディでは挑戦的な作品で、表情っていうジャンルがなくなる分、すごく踊りは鮮明に見えるので、角度をより究極な形にして見てる方がクリアに綺麗に見えるようにするにはどうしたらいいかっていう工夫をするのにすごく苦戦しました。」

この【アイドル】のパフォーマンスによって、アバンギャルディは、America's Got Talentファイナル進出 決定!ファイナルの生放送は、その1週間後。決勝では、【Money Money Money】を使ってパフォーマンスされましたが、この時点で、振り付けなど準備は...

「いや、もう全く何も。そもそも音楽も決まっていなかったので、どういう曲を選曲するのかっていうのが、まず番組サイドとの相談もありますし。これまでずっと日本の曲をずっと使い続けてたというのもあって、番組サイドからは、世界でわかる曲をアバンギャルディは使ってほしい、みたいなことをずっと言われてはいたんですよ。それで、実はそのABBAの【Money Money Money】は1番初めから使いたいとは言ってたんですが、なかなかABBAの権利がおりなかったんですけど、カバーの曲だったらいいよみたいなことになりまして。そうして急遽、音楽も編集して。その時点で全く振り付けもできてないんですね。こんなにギリギリに。えっと、本番の5日前4日前に、音楽はもうこれで確定ってなって、そこから作り始めたので、本当にギリギリっていうか。普通だったら多分できないんですけど、もうみんなここはもう気合いでいくしかないって感じで。」

そんな経験を経て、アバンギャルディは紅白歌合戦、YOASOBI【アイドル】のステージ、最初に登場! さらに、初の単独公演が 先週の大阪からスタートしました。最後に、akaneさんに今後のヴィジョン教えていただきました。

「私たちはやっぱり世界で活躍したい、世界で人気者になりたいと、そういう風に思っています。なので、今回初めて日本でワンマンライブをさせていただいて。でも、日本でもAGTに出てから知っていただいた方が本当に多くいて。AGTに出たから日本でも少しずつ知っていただけたので、これからも世界中で発信し続けて、私たちのダンスっていうのは言葉が分からなくても伝わる面白さだったり楽しさだったりがあると思うので、日本を代表するダンスチームとして、どんどん世界に羽ばたいていきたいなと思っています。」

アバンギャルディ