今回と次回は、今年2023年が10th ANNIVERSARY YEAR1121日には11周年を迎えたGENERATIONSのミニアルバム、beyond the GENERATIONS』のHidden Storyヴォーカルの数原龍友さんにお話をうかがいました。まずは、 GENERATIONS 10周年イヤーに掲げた《テーマ》について教えていただきました。

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今年は、GENERATIONSとして、スローガンであり、活動指針じゃないですけども《集まれ!騒げ!繋がれ!》という3大スローガンを掲げさせていただきました。 年が明けて1月ぐらいは、まだ世の中的にもルールがだいぶまだあった時期だったと思うんですけど、そこから少しずつ希望が見えてくればいいなと思いましたし、このコロナ禍が開けるような希望が見え出してたので、思い切って今年はいっぱい集まってもらって、で、騒いで、それが繋がれば素敵だよねというそんな想いから このスローガンになりましたね。」

今回のミニアルバムは、《集まれ!騒げ!繋がれ!》をコンセプトにしたナンバーが収録されています。《集まれ!》をテーマにしているのは、1曲目の『ワンダーラスト (BAND Arrange Version)』。そして《騒げ!》をテーマにしたのは、2曲目の『Diamonds』。

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「LDHといえば炎・筋肉みたいな、そういう印象あると思うんすけど。そういう王道LDH楽曲を最近やってないよねみたいな話があって、例えばライブのアンコールで、これで出てきて、パフォーマーが裸でキャーって...騒げじゃん(笑)みたいな、そういう話になったりとか。」

そんな王道LDH楽曲、ソングライティングを担当されたのは、styさん。

「styさんはEXILE TRIBEだったりとか、そういう大所帯でお世話になったことはあったんですけど、基本的には三代目 J SOUL BROTHERSの皆さんの楽曲が多かったので、GENERATIONSとしてstyさんと楽曲を制作させていただいたことがなくて。なんとなくお互い知ってるみたいな関係値だったんですけどGENERATIONSの10周年、この《騒げ!》というキーワードの大事な1曲、勝負の1曲なのでstyさんにお願いしたいですということから始まったんですけど。styさんも、"それだったらもっとやっぱジェネのこと知りたい"ということで、7、8項目あった質問事項が届いて。先にstyさんからの質問に自分たちが答えて、アンケート形式ですね。そこで結構、今抱えてる葛藤とか10年活動して感じたことありますかとか、色んな質問事項があったんですけど、良い楽曲を作るためには、そこは嘘偽りなく答えなきゃと思って、自分が感じてることだったりグループをこうしていきたいとか、今こういうことで自分は苦しんでますみたいなのを、割とみんな赤裸々に書いたんじゃないですかね。で、それをくみ取ってくださってきたのがこの『Diamonds』って曲だったんで、めちゃくちゃやばいの来たね、みたいな感じでした。作り方がちょっと特殊でした。」

それぞれのメンバーがstyさんからのアンケートに答えたそうですが、他のメンバーが何を書いたかはシークレットだそうで、styさんによるリリックを見て、"他のメンバーは、こういうことを考えているんだ"と気づく。曲づくりの過程で、そんなことがあったそうです。そして、《繋がれ》というテーマのもとで制作されたのが『Winter Wish』。作詞は、数原龍友さんが担当されています。

「これは結構納期も実は大変で。ね?スタッフの皆さん(笑)。やばいやばいって、曲がなかなか決まらなかったとか色んなことがあったんですよね。もうめっちゃ悩んじゃったんで結局タイトなスケジュールになってしまったんですけど、《繋がれ》というテーマの元で、冬っぽい楽曲がいいんじゃないかっていうメンバーの意見だったりとかも踏まえ、せっかくだったらね、そういう3大テーマの締めくくりとなるものは、メンバーからの言葉の方が伝わるのかなと思ったのと、グループとしてもそういう季節にあった楽曲ってすごい欲しかったんですよね。それで、クリスマスソングじゃないですけど、そういう冬のGENERATIONSの代表曲みたいなのを作りたいと思ってたので自分が手挙げさせてもらった感じで。最初は結構ロンリーな感じの歌詞書いたんですけど、1回それボツりまして(笑)総書き換えして...なかなか大変でしたね。ライブだったりフェスもやりまくってる間、もう移動中とか、何か思いついたらもう書いて、日本の平成とか昭和の冬の名曲とかいっぱい聞き直してみてとか、そんな感じですね。」

一度書いたものをボツにして、総書き換えしたリリック。その中には、こんな一節があります。「キミはお揃いが好きだから 今年は何をプレゼントしよう?」え?これって、数原さんの体験談?と思わせるような、かなり具体的な表現になっています。

「この曲はすごく、そこは意識したかもしれないです。いい意味で生々しさというか、僕にこういう人がいたの?って思わせるような描写とか入れたら面白いかなと思ったんで。 こういうお揃いが好きだからとか、そう思わせられたらいいなと思いましたし。あとは、お花。ポインセチアってお花の名前が出てくるんですけど、個人的にすごい好きなお花で、入れたいなと思って。冬っぽい曲だったら絶対入れようって先に決めてたことだったんで、どこに入れようって感じだったんですけど、なんかパズル組み立てるみたいで面白かったっすね、書いてて。まだ女性の手も握ったことはないんですけど。」

ムム!と思った方、"女性の手も..."というくだりは数原さんがいつもおっしゃっている、ファンの方にはおなじみのフレーズなんだそうです。今回は最後に、この曲に、『Winter Wish』というタイトルをつけた理由を教えていただきました。

「2番の歌詞でも出てくるんですけど、〈煌く街の幻想の中を 手を握って飛べたらと〉

って。あれ、思いっきり僕の中で、表参道のイルミネーションなんですよ、もう景色が。

あそこって冬になるともう車もすごい量ですし、みんな見たいし、人もすごいじゃないですか。まあロマンチックな話ですけどね、そこを2人で手つないで空飛べたらみたいな、なんかそんなことなんですけど、そういう、こうなったらいいのになとか、こうだったら幸せだよなって願うことが冬の時期ってすごく多いのかなと思って。 それでこういうタイトルにしました。こうなればいいのになとか、こうだったら幸せだなとかっていう願いをいっぱい詰め込んだみたいな。なんか映画のワンシーンにありそうじゃないですか、そういうのって。だから、最初書いた時はこんなことねえよなって思いながらも。でもその後に〈まるで映画のようなこと考えてしまう〉って入れることで、なんかちょっとこうキュンとくるというか。そんなことを考える男の人いるのかなとか、私の彼はそんなこと思ってくれてるのかなって思いながら、聞いてほしいなと思いましたね。 」

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