今回は、この番組と同じ名前のプロバスケットボールクラブ。東京ベイエリアを活動拠点とする、東京ユナイテッド バスケットボールクラブのHidden Story

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東京ユナイテッド バスケットボールクラブは去年、B3リーグ公式試合への参加資格が承認され、昨シーズンからBリーグB3で戦っています。代表の家本賢太郎さんにお話を伺いました。

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家本さんがプロバスケットボールチームを設立することになったのは、どんなことがきっかけだったのでしょうか?

実はスポーツに関わる仕事を10数年やり続けてきているんですけれども、その中で2020年の大会、東京でオリパラが開かれた後のレガシーを何か考えていきたい、スポーツに関わるものとしてやりたいと思っている中で、具体的に何かスポーツのチームをやりたいという思いがあったんです。その時にたまたま、プロバスケットボールチームを作ることができるチャンスがあるという話を会社の中で聞いてきてくれる人がいて、そこから話が出始めました。でも最初は、まさか本当に立ち上がるとは...。ちょっとは思ってましたけれど、本当に試合をするなんてイメージは、まだ全くなかったですね。」

家本さんはこれまで、スポーツの競技団体やチームに ITソリューションを提供するなどスポーツにまつわるビジネスを展開されてきました。その中で、バスケットボールチームの立ち上げのチャンスが。それならばと一念発起して、5年ほど前から構想がスタートしました。

バスケのチームをやろうと思う、やりたいっていう声から始まって。でもそれは本当に現実的にできるのかなと、僕もよく分かんなかったですし、そんなチャンスが本当に自分たちに巡ってくるのか。実は入るギリギリまで確約されたものは何もなかったので、その直前の1、2年ぐらい前から動き出して、本当に追い込んだのはラスト1年どころか、ラスト半年みたいな感じでした。」

準備段階で特に重視したのは、地域の皆さんにクラブについて知ってもらうことでした。

まず東京ユナイテッドバスケットボールクラブという名前を知っていただかなきゃいけないといけない。なので、色んなところで接点を持とうと、ほぼ毎週末どこかで、地元のお祭りもそうだし、商業施設でイベントがあればそこで出させていただいたりだとか。それこそ、ビラを撒かせていただけるところがあればビラを撒かせていただく。場合によっては選手も近隣の駅で、朝、このチームを知っていただくためにビラを一緒に撒かせていただいたり、夕方また撒かせていただいたりとか。色んなことを毎週末やらせていただきました。」

そんな地道な活動が実を結び2022109B3に参入したばかりの東京ユナイテッドのホーム開幕戦。 有明アリーナに集まった観客は、9295人!

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最初に言われた時、その4桁の数字を耳にコソコソって言われたんですけど、何を言ってるかが分からなくて。 9295っていう数字が出てくるんですけれど、その数字は何の意味だっけ?っていう、そんな反応でした。実は前日にアルバルク東京さんというB1のチームが、代々木第一体育館で9100人をやや越える人数をお集めになられる試合を達成されていて、これがクラブ主管の記録だったんですね。まさに前日に大きく塗り替えられていたところだったので、どうなるだろうっていう。そういう気持ちも心の中にはありましたし、それが越えられたのもあるし。そもそも1試合目、このB3で初めて有明でお披露目したこのチームに、こんなにも多くの方が来ていただけたんだっていうことが嬉しくて仕方なかったですね。」

その後、記録は塗り替えられましたが、この時点では9295人がBリーグのクラブ主管試合の観客記録でした。そして来月、新しいシーズンが開幕します。どんな想いをもって臨むのでしょうか?

まず1つは、B2という上のカテゴリーへの昇格を私たちも選手も望んでますけれども、それだけじゃなくて。やっぱりファンの方たちが1番期待をしていただいてるんだと思うので、これが想いとしてはやはり1番強いです。というのが、昨シーズンはプレーオフに進出するということが1つの目標でもあったんですけれども、それを果たすことはできたんですね。ただ、やはりプレーオフで勝ち上がって、勝ち残って、上位2チームにならないと上のカテゴリにいけないという仕組みなので、プレーオフに向けてレギュラーシーズン中も戦いきってプレーオフの短期決戦で戦い切る。このB2昇格に向けてというのが大事なキーワードになると思っています。」

ちなみに、東京ユナイテッドで特に注目してほしい選手、家本さんに教えていただきました。

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人としてもそうだし、チームのあらゆる存在を作ってくるという意味では、キャプテンの宮田という選手が1つのTUBCを表している存在です。

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そして、マイケル・クレイグという選手は、昨年我々のチームで活躍をしてくれましたけれども、外国人選手としてダンクも決められる、それからとてもエナジー溢れるプレイをしてくれる。体と雰囲気からすると怖そうに見えるんですけれど、チャーミングなところもあって、本人がファンの方たちとの距離を近づけたいとすごく思ってる面白い選手なので彼も期待していただきたいです。

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そして3人目が川島蓮という選手。昨シーズン、トライアウトで入ってきてくれた選手なんですけれども、今年の活躍っていうのもすごく楽しみにしたいですね。ただ言えることは、今年の選手全員キャラクターも存在も面白い人たちばっかりなので、ぜひ自分の推しを見つけていただきたいなと思います。」

家本賢太郎さんに最後に伺いました。東京ユナイテッド バスケットボールクラブ、今後のヴィジョンとは?

上のカテゴリーに上がっていくということはもちろん僕たちにとって大事だし、常にチームとしての目標であり続けます。けれど、それだけじゃなくって有明アリーナに来ていただいたら、あ、久しぶりにこのバスケの試合でしばらく会ってなかった人と会えたなとか、この東京ユナイテッドという存在でもって、今まで繋がりがなかった地域同士の人たちがそこで繋がりができたりだとか。ハブの役割になり続けるってことが僕たちにとって大事なことだと思っているので。その存在意義として、メイク・ユナイテッド、繋がりを作るんだと。この東京をユナイトとする。これを大事にしたいと思っています。」

Bリーグ、B3、新シーズンのホーム開幕戦は、1014日(土)15 (日)、対戦相手は、鹿児島レブナイズ。会場は、有明アリーナのメインアリーナ。チケットは発売中です。東京ユナイテッド バスケットボールクラブ

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