今回は、AIさんのニュー・アルバム【DREAM】のHidden Story、
語っていただくのはAIさんです。

アルバムの1曲目は、テレビドラマ『カムカムエヴリバディ』の主題歌、森山直太朗さん作詞作曲の『アルデバラン』まずは、直太朗さんにドラマの主題歌を依頼することになった経緯を教えてください。
「元々自分でも作ろうって思って最初は自分で作ってたんですね。何曲か作ってたんですけれども、なかなかみんなが一致して『これ!』っていうのが出てこなかったんです。そんな中、他の方にも曲を提供してもらいましょうか、という話があって、うちの社長が『森山直太朗くんとかどう思う?』って。『えぇ?!』みたいな。全く考えてなかったですけど、いいかもしれないって思って。なので、とりあえず一か八か聞いてみて、OKだったら、ぜひやりましょうっていう感じで。まだそれも何をするとか言わずにですね、ただ『曲を1曲お願いします』って伝えて。そこできた曲がこの『アルデバラン』だったんですよね。
直太朗くんが自分で声を入れた、まだフルバージョンじゃないバージョン。それが最初に届いて、それを聴いたときにもう1・2行ですごく感動したし、ドラマにもぴったりだなと思って。最初の歌詞は『君と僕は』だったんです。いま『私』に変えましたけど、『君と僕が仲良くなれるかな・この世界が終わるその前に』っていう。この世界が終わる前に仲良くなれるのかなって、すごい平和への気持ちを歌ってる感じにも聞こえるし、ち人間関係のこと歌ってるようにも聞こえたりとか、いろんな角度から聞こえる。そこの2行が私は一番好きで。もちろんその後の『笑って・笑って』も最高なんですけどね。あそこに入った瞬間、感情的になるとこだったりとか。本当にポイントポイントで『こんな曲を作りやがって!』っていう感じでしたね。」
アルバム【DREAM】、5曲目は『First Time feat RIEHATA』ダンサー、振り付け師として大活躍中、RIEHATAさんの歌唱デビューとなるナンバー です。
「昔一緒にツアー回ってたことがあったんです。そのときに彼女が歌をよく口ずさんでたりとか鼻歌を歌ったりしてて、うまいなこの子!と思って。うまい子って鼻歌でうまいじゃないですか。曲はLAで作って、メッセージが『First Time』っていうすごく大事な、初めての瞬間だったり初めての感動だったりとか、その初めてのことを大事に思う、そういうような曲で。いろんな思いがRIEちゃんの人生ともすごく合うんじゃないかなと思って彼女にお願いしました。」
ちなみにこの曲、ソングライティングは、ジャスティン・ビーバーの曲も手掛ける Felisha Kingさん、Fallon Kingさんの双子姉妹とAIさん、とクレジットされています。海外のミュージシャンとの作曲、どのように進められるのでしょうか?
「毎回、海外の人と曲作るときはそうなんですけど、まず自分のことを知ってもらうというところから始まって、やっぱりそこが一番大事ですね。自分の言いたいこととか、昔はちょっと言うのが恥ずかしいなとか、初めましての人にいきなりバーッと、例えば、平和について言いたい!とか言っても、その人も『え?!』って感じだしとかよく思ってました。でも、やっぱりお互い人だから、その人たちも自分たちのプロブレムがあるし、嬉しいとか悲しいとか同じように感情があるから、みんな話したらすごいわかってくんですよね。どんなに威張って『Hey,What's up!』みたいな感じでやってても、結局、本当に心で話していけば、だんだん向こうも落ち着いてきて、かっこつけがなくなって、普通の気持ちになったときに多分初めてまた音楽に移していけるんですよね。 」
以前、『ママへ』というヒットがあるAIさん、今回は、『パパへ』という曲が入っています。
「これはやっぱりもう『ママへ』を作った後に、やっぱりうちのお父さんも、『ダダ(お父さん)にはないの?!』って言ってたので、やっとそういう意味では今、そのときが来たなっていう。今回はそれを入れようと思って作ったので、自分のちっちゃいときのそのままの話を書いただけです。この前初めて聴かせたんですけど、電話で聴かせたから、どんな顔してたか見れなかったんですけど、喜んでくれてたら嬉しいなと思って。『ありがとうね』って言ってたから、喜んでるとは思いますけど。」
AIさんに、最後にうかがいました。
アルバムタイトル【DREAM】とつけたのは、どんな理由からなのでしょうか?
「ある日、『DREAM』がいいなって思って。なんか、ただもう『DREAMだ!』と思って、ツアーが『DREAMツアー』ってなったらかっこいいし、ドリームチームで回るツアーで。DREAMって元々ちょっと恥ずかしいなとか思う時期もあったんですけど、また1周2周まわって自分もどんどん歳取ってきて、『DREAM』、『夢』とか『目標』とか、それがあるだけで自分が突き動かされるっていうか。そういう思いも出てくるし、しかも今、そういうのがいいかもなと思って。ごちゃごちゃっとカッコつけて何か言うより、『DREAMです!』みたいな感じです。 今回、人がすごい関わってくれたので、自分だけじゃなくていろんな人のアイディアがいっぱい入ったアルバムなんじゃないかなと思ってますけど、やっぱりこの時代、今とかDreamでも希望でも愛でも何でもそうだけど、やっぱり1人じゃ無理ですよ。本当にそういう感じでそのまま出来上がったアルバムなんじゃないかなと思います。」