今週は、UNICORNのニューアルバム『UC100W』のHidden Story。
UNICORNメンバー全員で語ってくれました。
アルバム『UC100W』、3月にリリースされた『UC100V』に続く、今年2枚目のフルアルバムです。かつてないペースでのリリースとなっていますが??
「奥田:ただ、曲数も少ないですし、みんなで分担して曲を作りますから。全部で何曲ですか?
一同:22。
奥田:5で割ったら?4、、、ひとりあたり、4てん。(笑)だから、1枚アルバム作るより楽なんです。例えば自分のソロのこと考えたらユニコーン6枚分くらいに匹敵する。
川西:ソロのときも呼んでくれたらいいのに。
ABEDON:それじゃソロじゃないでしょ。まあ、だから、そういう意味でもバンドの利点をいかした、というか。」
初にレコーディングされたのは、手島いさむさん作詞作曲、コーラスが楽しいロックンロール、『That's Life』。
「奥田:最近テッシーはこっちに合の手をやらせる曲が多いですね。
手島:それにはまってますかね。
奥田:自分が歌うから、負担を減らしてるんじゃないですか(笑)
ABEDON:やっぱみんな一緒に歌ってほしいんじゃないですか。
手島:そういうのを意識してるんですかね、知らずに。
EBI:なんか僕はライヴのイメージというか、こういう曲をやったら楽しそうだなというのはあります。
ABEDON:手島さんの曲にね?
EBI:いや、自分の曲に。
一同:爆笑
奥田:「That's Life」の話じゃなくて?笑。それは終わったと?」
EBIさん作詞作曲のナンバー、9曲目の『Lake Placid Blue』。EBIさんが使っているベースをテーマにした1曲です。そして、アルバムのリードトラックは、奥田民生さん作詞作曲、『チラーRyhthm』。 歌詞にはこうあります。
「君のことを 俺たちはいつでも 壁にかくれていつも見ているから」
バンドからファンへのメッセージが込められたナンバーですが、『チラーRyhthm』の【チラ】はどこから来たでしょうか??
「奥田:途中のサビ前のところがレコーディングを始めてからだいぶたってもまだ何も決まってなかったんですけど、ABEDONがチラって言い出して。チラって言い出したもんだから、チラでしかなくなって。(笑)
チラって曲って、どんな曲って考えて。普通に考えたら下ネタみたいになりそうだし、軽いタッチじゃないですか、チラ見みたいな。それをちゃんとした曲にする努力。そのたまものです。(笑)
5人で元気よく歌って踊るみたいな曲だし、歌詞は作るとしたらそういう感じかなと思ったところに、チラ、だったので。こんなに力強くチラって思いましたけど。でもおかげで面白い曲になりましたね。」
5人で歌って踊る、という言葉がありましたが、ライヴのことも想定して曲を作るのでしょうか?
「ABEDON:ライヴのことを意識することのほうが多いですね。やっぱりレコーディングしててもコーラス全員できるじゃないですか。ライヴでの立ち位置もあるので、両端からコーラスが聞こえるといいなとか、そうでもなかったら誰でもいいわけじゃないですか。絵柄は意外と意識して作りますね。川西くんが歌うとき、いつもは前に出て歌ってたんですが、今回の『GoodTimeバレンタイン』とかは、一番後ろにいてドラムをたたいているのに歌ってて、それ以外の歌ってない4人が前にいる、というように構成が決まってくるというか。
川西:だいたいいつも多いのは民生君だったりABEDONがドラムをたたいてくれて僕が前に行くというのが多いんですけど『ドラムたたきながら歌うのがないんじゃない?』とEBI君に言われて。
EBI:最近ないなと思ったんです。
奥田:川西さんがたたきながら歌うって昔あったっけ?
ABEDON:ないと思う。
EBI:初なの??」
最後にうかがいました。バンドで活動することの素晴らしさ、どんなところに感じていますか?
「奥田:曲を作るのが少なくていいとか、楽というか、分担できる現場なんで、気持ちは楽なんですよね。それでできあがりも、その分バラバラで最初に自分が思ってたのと変わってたりする。それがまた面白いので。飽きないでできるのもいいしね、それぞれ調子がいい人に任せる、というところもあるしね。いい意味で適当にやれるっていう。それがすごくいいほうに出てると思うんですね。
というのは、今回制作期間が短かったんですよ。なので、ものすごくいい意味で適当なんですよ。思いつきでスタートして思いつきでアイディアふくらまして。これ考えだすと、迷ったり、大人の事情が入ってきたり、わけわからなくなるんで、ほんとに純粋に思いつきだけでボボボボボンといって終わった。
だから、すごく、今のユニコーンの状態ではいいアルバムだと思って意外と好きなんですけどね。
(拍手)ふたりだけ(笑)本人と川西さんでした。」