今週は、コーディアルシロップと呼ばれるシロップを製造・販売する【calm】のHidden Story。

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【calm】は、高橋友香さんが立ち上げたシロップのブランドです。まずは、どんなシロップを提供されているのか、高橋さんに教えていただきました。

「calmで作っているのはコーディアルシロップといわれるイギリスの家庭で作られているシロップで、ハーブや旬の果物を使ったシロップです。コーディアルって英語で『心からの』という意味があって、体にやさしい飲み物という風にも言われています。」

高橋友香さん、実は 25歳までは食の仕事をされていたわけではありませんでした。

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「私が食の仕事を始めたのは25歳でした。私は学生の頃、音響の専門学校でレコーディングの勉強をしていたんですが。そのときの先生がこぞって『25歳までは好きなことしてていいよ』って言われて、25歳までは好きなことやってよう、25歳になったら自分がやるべきことをやろうと思っていたんです。

それから、音楽か食かで迷ったときに原宿にあるeatripというレストランに出会って、それが食の道に進むきっかけになりました。もともとお料理を作ることとか、食べることが好きだったんですが、プロとしてお客様に提供できるレベルかどうかというと全然そんなことなくて、ほんとに右も左もわからないド素人を仲間に入れていただいた、という感じでした。

そのレストランで一番に学んだのが、食材の扱い方とか調理法とかいうのももちろんあったんですが、それ以上に愛情をもって取り組むこと。人に対してもそうだし、お料理に対してもそうだし、愛をもって取り組んでいくことを一番に学んだなと思っています。」

4年間レストランで働いたあと、シロップを作るきっかけが訪れます。 

「calmが始まるきっかけが千駄ヶ谷にある THE MOTT HOUSE TOKYOっていうショールーム兼セレクトショップで、2年前にSLEEPY JONESというニューヨークのパジャマブランドのポップアップがあって、そのときのオープニングイベントで SLEEPY JONES用のオリジナルシロップを作ったのがきっかけでした。

なぜかわからないんですけど、シロップだったら自分でクリエイトできるという根拠のない自信みたいなものがあって、そもそもSLEEPY JONESのときもアイシングクッキーを作ってくれないかという打診だったんです。

それはお断りして、勝手にシロップ作って持って行って試飲してもらって、『これならできるんだけどどう?』って。そしたら、いいねってなって、これでドリンク提供しようってなったのがきっかけですね。

もともとはレストランのドリンクとしてジンジャーシロップとか酵素シロップを作っていたんですけど、あるとき新しいメニューを取り入れようということで、私の上司がコーディアルシロップというのを教えてくれてたんです。

その勤めていたレストランはハーブの使い方がうまくて、ハーブってそれぞれに意味だったりパワーを持っているので、これをいかしてシロップを作れたらなと思ったんです。」

高橋 友香さんが作るシロップ。どんなものがあるのかというと...

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「せっかくハーブを使うんだったらただ美味しいだけではなくて、心に届く、心に力を与えるシロップを作りたいと思って、それぞれのシロップにテーマを決めてそれにあったハーブをブレンドして作っています。

定番のローズシロップでいえば愛情を多く含んだハーブをブレンドしていて、私は自分にやさしくできないと人にはやさしくできないと思っていて、まずこのシロップを飲んでたくさん心や体に愛を注入してほしいなって。そして他の誰かにやさしくしてほしいなっていう思いを込めています。

光のシロップは、落ち込んでいるとき元気をくれたりとか光の方向に導いてくれるハーブを使っていて、落ち込んだときとかにこのシロップを飲んで、よし頑張ろう、前を向こう、希望の光を見いだすことができるシロップになったらいいなっていうので作っています。

光はベースがサンフラワー、ひまわりで、マリーゴールドとか、セントジョーンズワートっていうこれも元気をくれるハーブがブレンドされています。あとはスターアニスとかスパイスも入っています。ひとつのシロップに4~5種類ハーブがブレンドされています。」

そして、このシロップ、どんな風に使うといいのでしょうか?

「まず一番心に効かせたい場合はスプーン小さじ一杯とかをぺろっとなめてもらうのがシロップに込められたパワーが一番伝わりやすいかなと思うんですが、ローズシロップだったら私はヨーグルトにかけて食べるのが一番好きだったり、あとは白湯に少したらしてもらって少し香るくらいの感じも好きです。

サンフラワーのシロップでいえば、今は柑橘が旬なので、コワントローみたいなリキュールとシロップと果物をマリネしてヨーグルトと食べたりするのも美味しいです。あとはお好みで炭酸で割ったり、アイスクリームにかけたり、今だとイチゴとディルのシロップがあるんですけど、これは愛と感謝をテーマにしています。

もともと友人の出産祝いに作っていたものを、ハーブのブレンドを変えてみなさんの手にとりやすいように変えたものなんですけど、このイチゴのシロップに関しては牛乳で割るとイチゴミルクになるのでおすすめです。」

【calmのシロップの取り扱い店】

千駄ヶ谷にある ショールーム兼セレクトショップ「THE MOTT HOUSE TOKYO」、自由が丘の「BROCANTE」、武蔵小山の「oniwa」で販売中です。 

また「A.DUPRE」というブランドとコラボレートしたシロップも作られていて、このあと 東京のいくつかのショップで販売予定があります。

  • 6/8(土) ~ 6/16(日) Yab-Yum(外苑前)
  • 7/3() 7/7() Nidi gallery(渋谷)
  • Instagram calm_06 でも情報発信中!