今回は、EXILEのニューアルバム『STAR OF WISH』に注目!

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ATSUSHIさんが海外留学することをきっかけに2016年以降、それぞれがソロやグループの活動を続けて来たEXILE。 3年4ヶ月ぶりのアルバムについて、EXILEから、EXILE SHOKICHIさんと小林直己さんが語ってくれました。

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EXILEが久々にパフォーマンスをおこなったのは、今年5月。EXILE THE SECONDのツアーファイナル。そのアンコールで、EXILEが サプライズで登場したのです。この日、EXILEがパフォーマンスした『PARTY ALL NIGHT ~STAR OF WISH~』は、毎月第一金曜日に新曲をリリースする企画【EXILE FRIDAY】の第一弾で、ニューアルバムのオープニングトラックでもあります。いわば、EXILEの新たな一歩を象徴するようなナンバー。この曲について、小林直己さんは、こう語ります。

小林:EXILE THE SECONDの長いツアーのファイナルということで、ツアーファイナルってすごく想いのこもった、神聖で大切な場所なのに、EXILEの復活の場としてそこに立たせてもらったのは、SECONDの度量の大きさというか。SECONDがRoad to EXILEと掲げてやってきたくれたからこそ、EXILEが戻れる場所があるんだなというのをあの瞬間に再認識しました。この『PARTY ALL NIGHT』をやっているなかで、今までEXILEってリーダーのHIROがいたりと引っ張って来た側だったかもしれないけれど、あらためてこの曲を通してみなさんとEXILEを作っていくんだと感覚におちいった瞬間があったんです。この『PARTY ALL NIGHT』と『Heads or Tails』という新曲のミュージックビデオでも同じように感じて、15人のEXILEを今この曲とともに作っている感覚があります。」

ニューアルバム『STAR OF WISH』のリードトラックは、『Heads or Tails』。

「小林:振り付けで今回、RIEHATAさんという世界的にも活躍されている日本人のコリオグラファーの方にお願いしたんです。それはAKIRAが、もちろんこれまでのルーツも大切にしつつ、15人のEXILEということで、新しい何かを生み出したいという気持ちからその方にお願いしました。そこで気づいたのが、やっぱりヴォーカルチーム、個人的にはいま一緒にやってるからじゃないけど、SHOKICHIがEXILEに新しくもたらしてくれているエッセンスってすごく大きいなと思っているんです。

『Heads or Tails』でヴォーカルが歌のなかに込めているメッセージだけじゃなくて、ミュージカリティみたいなものが、新しい振り付け師の方が持って来た新しい振り付けでパフォーマーも気づかされるというか。これは変な意味じゃなくて、日本人がわかりやすいたてのりで頭取りのリズムってのりやすいと思うんです。それも大切にしながら僕たちがもともと好きなR&Bとかヒップホップも一緒に楽しめたらいいなと思いながらEXILEはやってきたなかで、そういうエッセンスをヴォーカルチームは進化させてきてくれていたんだなと。それはヴォーカルチームの進化をすごく感じましたし、SHOKICHIはそのなかで大きな役割を果たしているなと、、、告白みたいになってますが。」

小林さんいわく新しいエッセンスをもたらしているEXILE SHOKICHIさん。今回の新作では、ブルーノ・マーズとの仕事でグラミー賞を受賞したThe Stereotypesと一緒に、『STEP UP』 というナンバーを作曲しました!!制作はどんな風に進んだのでしょうか??

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SHOKICHI:LDHのなかにLDHミュージックパブリッシングという会社もあって、自分はそこにも籍を置かせてもらっているんですが、完全なるゼロからのスタートでした。そのプロジェクトで先日、グラミー賞をとったThe Stereotypesチームを呼んで、ライティングキャンプじゃないですけど、セッションしてたくさん曲を作ったんです。そこにはEXILEの復活があったので、 EXILEでStereotypesの曲をつくりたいねっていう自分たちのチームの想いがありまして、実際、こっちに Stereotypesチームやほかのライターも何人か来てもらって、EXILEがどういうグループでどういう曲をやりたいのかというのを説明して、そこからトラックを作っていったっていう感じでした。そしてトラックができて、自分とソングライターチームでメロディつけて完成させたっていう感じですね。

小林:こわくないの?

SHOKICHI:めちゃめちゃこわかったですね。自分もハンドリングが100%できる感じじゃないし、向こうもクリエイターなので、こっちのキャッチー、こっちのハッピー、こっちのパーティーと、向こうが考えるハッピーが違っていたりするんです。そこはすごく大変だったというか、なかなか、『こういう曲で』と言っても、自分の頭のなかで鳴っている音が、その通りにならないというか。もうちょいこうできる?みたいな、感じで伝えるのが難しかったですね。」

東京、中目黒のスタジオにやってきたThe Stereotypes。SHOKICHIさんが自ら英語でディレクションをおこないました。

SHOKICHI:自分もそこまで英語が得意なわけじゃないので、自分のボキャブラリーのなかで頑張りました。通訳さんがいる予定だったんですけど、長い作業だったのでどっか行っちゃって、自分でやってましたね。

小林:ベンチャー企業です。(笑)

SHOKICHI:一番考えてたのはASTUSHIさんが歌うことを考えてました。ATSUSHIさんのハイトーンでここいけば気持ちいいな、みたいな。こういうメロディラインで、ここに日本語が入ったらめっちゃ気持ちいいな、というか。でも、アメリカからソングライターというかメロディをつくる専門の人も来てたんですけど、『いや、こっちじゃね?』みたいな。結構、今まで、経験値つむまでは、負ける自分がいたんですよ。

小林:わかるわ。

SHOKICHI:向こうの人、強いじゃないですか。『こうなんだ』と言われたら、『そっか』みたいな。

小林:だっていいもんね、それもね。

SHOKICHI:いいんですよ。僕らがあこがれるアメリカンミュージックがあるんです。でも、日本語をのせたらあとでダメになる、後悔する、というのが自分の経験値であったんです。結果、『ここ変えていいかな』みたいな感じで、気が強いタイプじゃないんですけど、自分も折れずに『ここが違うんだ。これ一回やってみてくれ。これどう?』みたいな。そういう戦いがありましたね。」

EXILE SHOKICHIさん、小林直己さんに最後にうかがいました。おふたりにとって、EXILEとは どんな存在ですか?

「小林:スタイルかなと、それは仕事のスタイルでもあり生き方のスタイルでもあると思うんですけど、自分はこの2年間でダンス&ヴォーカルグループだけじゃない形でもEXILEという想いや表現を学んだ気がしたんですよね。自分としては三代目のパフォーマンスをしていても、芝居をやっていてもEXILEとしてそこにいるし。例えば、LDHで衣装を作っている人も、想いとしてはEXILEとして衣装を作っているかもしれないし、もしかしたら応援してくれている人もEXILEとして会社員をやっているかもしれないし。そうなると、このグループでの活動というのは、その代表としてステージにいるからこそ、責任があるんですけども、自分たちの想いだけじゃなく、ステージを作ってくれている人や曲を作ってくれた人、もしかしたら Stereotypesの想いもそこにのっているんだとしたら、その代表として、EXILEとしてパフォーマンスをしなくちゃいけないという風に変わったんです。

SHOKICHI:無形なものでもありますよね。音楽活動がEXILEとも呼べるし、自分と直己さんだったらここの間の友情や愛情、そういうものをEXILEと呼べるし、絆もEXILEと呼べる。無形の信じるもの、というか、そういうものが生まれてるんじゃないかなとは思いますね。」