J-WAVE「JK RADIO TOKYO UNITED」

~Quest For Peace

ここで、お話を伺うのは、沖縄県豊見城市の小学6年生、城間一歩輝君とおばあさま、比嘉キヨ子さんです。

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今年623日、沖縄慰霊の日、

~この日は、太平洋戦争の末期、沖縄戦で、日本軍の組織的な戦闘が終わった日とされていて、犠牲になった方々に祈りを捧げる日、それが慰霊の日です。この日におこなわれた、沖縄 全戦没者追悼式で、平和の詩として、

「おばあちゃんの歌」という詩を朗読したのが、城間一歩輝君です。

JK:まず、一歩輝君に伺うんですが、平和の詩は沖縄県平和記念資料館が児童生徒の平和メッセージとして募集していて、937の応募がありました。その中から今年は一歩輝くんの詩が選ばれたということなんですね。

城間:はい。 

JK:なぜこの平和のこのメッセージに応募しようと思ったんでしょうか。

城間:ゴールデンウィークの宿題でした。

JK:先生からはどんな説明があったんですかね。

城間:なんか簡単に詩が選ばれたら総理大臣の前で読むよみたいな感じで言ってました。 

JK:選ばれたら多分全国にも放送されるし、総理大臣の前で読めるんだよっていう先生のアピールがあったんですね。 

城間:はい。

このおばあちゃんの歌、どんなことを考えて書いたのかということを教えていただく前にですね、今ラジオをお聞きの皆さんにどんな詩なのか知ってもらうために、慰霊の日の一歩輝くんの朗読の模様をお聞きいただきます。6月23日、糸満市摩文仁の平和祈念公園で行われた、戦後80年沖縄全戦没者追悼式の音声をお聴きになりたい方はタイムフリーでどうぞ。

JK:沖縄全戦没者追悼式での朗読の模様。この音声は琉球新報が収録したものをお送りしました。おばあさまのキヨ子さん。この慰霊の日の一歩輝くんの朗読を聞いて、どんな思いだったんでしょうか。

祖母:とっても落ち着いてね、はっきりして聞こえやすかったです。
とってもハキハキしています。

JK:その詩の内容、言葉の数々、どういうふうに受け止めていらっしゃいますか。

祖母:ほんとに人には知られたくないんですよ。大きな傷を受けたから。だけども、孫には教えないと大きくなっているから。誰も教えてなかったんです。こんなの恥ずかしいから。だけど、もう孫も大きくなってるからと思って教えたんです。

JK:そして一歩輝君、宿題でこの詩を書くことになりました。
まずはどんなことをしたんですか。

城間:まず、戦争を体験しているおばあちゃんにインタビューをしました。

JK:もしかして、その戦争の話を聞くというのは初めてだったんですか。その前にも話を聞いたことがあるのかな。

城間:お姉ちゃんが作文とかを書くときにちょっとは聞いてました。

JK:それまであまり戦争のお話をするということは、やはりそういう思い出したく

祖母:傷はみな見たくもないです。自分でも

JK:詩の中にですね、1年に1度だキヨ子さんが歌う歌として、「空襲警報を聞こえてきたら、今は僕たち小さいから、大人の言うことをよく聞いて、慌てないで、さわがないで、落ち着いて入っていましょう防空壕」という歌のことが出てきます。
これは、学校でみんなで歌って心に刻んでということだったんですか。

祖母:いえ、学校ではこんなのいませんでしたよ。
親たちとか、自分を産んだ親たちとか、おばあちゃんたちとかが、わかってましたので。

JK:そしてまたもう1つ歌があります。これ、ほんとに、心がほんとに痛くなるような内容ですけれども、「うんじゅん わんにん艦砲ぬ くぇーぬくさー」というこの歌もありますが、

祖母:もうこの見たくもないです。戦争のことはもう私はね、こんなに傷だらけの人生で生きるより死んだ方がよかったったら、孫たち泣くんですよ。
私がこう言ったら、傷だらけの人生ね、送るより、この時に死ねばよかったさって言ったら、孫たち泣くんですよ。私はこの話をしたら、もうあった人しかわかりませんのでね。本人しかわかりません。傷だらけの人生よりか、もう私は死んだ方が良かったというはありました。

JK: それ、初めて聞いて、一歩輝くん、どんな思いでした。

城間:最初は意味が分からなかったけど、ちゃんと意味も調べたり、意味も分かったので、なんか本当にが傷をおってもかわいそうなのに、悪口みたいな感じで言われるのは、本当にかわいそうだと思いました。

JK:慰霊の日から2か月弱過ぎました。今日はですね、80回目の終戦の日となります。キヨ子さん、今、平和についてどんなことをお思いでしょうか。

祖母:「みんなね、平和に暮らしたいんです。戦争もないね、平和に暮らしていきたいと思います。みんな、孫たちも、みんな一緒に。

JK:そして、一歩輝くん、どんな思いでしょうか。

城間:たくさんの人に戦争の怖さと平和の大切さを伝えるために、僕たちが平和な世の中を守らないといけないと思っています。戦争が終わって80年経っても、おばあちゃんのように苦しんでいる人がいること、2度と戦争をしてはいけないということを僕たちが伝えていかなければならないと思っています。

JK:はい。今も世界各地で戦争が絶えません。そういうニュースを見るにあたって、一歩輝くん、ちょっとニュースで見たりとかすると思いますけど、どんな思いですかね。

城間:なんかもう沖縄戦とも同じにならないように、やっぱりもう早く戦争を終わらせて、それで平和な世の中にしていった方がいいんじゃないかと思っています。

JK:はい。一歩輝くん、最後にちょっと伺わせてください。将来の夢はなんですか。

城間:プロバスケット選手か小学校の先生です。

JK:チーム入りたいチームはどこですか。プロバスケットは。

城間:キングス 

JK:イエス! 小学校の先生になったら何を教えたいのかな。

城間:なんか、総合とかの時間に平和のことについて考える時とかに、おばあちゃんの体験した話を言いたいと思います。

JK:はい。夢の実現お祈りしてます。ちばりよー です。

城間:頑張ります。  

JK:J-WAVEJK RADIO TOKYO UNITED」~Quest For Peace

この時間は、沖縄県豊見城市の小学6年生、城間一歩輝君と母方のおばあさま、比嘉キヨ子さんにお話を伺いました。