今日は、俳優・大鶴 佐助さんの"PLAY IT LOUD"。

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おはようございます、大鶴佐助です。僕がいまリスナーの皆さんとシェアしたい曲は、David Byrneの「I Zimbra」です。映画の「アメリカン・ユートピア」で知りまして、デヴィッド・バーンのことはもともと知ってたんですけど、この曲はその映画で初めて知って、とても素晴らしいなぁと思ってそこからハマりました。すごい総合的な芸術でして、デヴィッド・バーンが歌うんですけど、それと同時にあの生演奏もやってて、それと同時にコンテンポラリーダンスも同時にやるというものでして、そのトータル15曲くらいの作品なんですけど、特に(この曲は)その楽器の演奏隊とデヴィッド・バーンとコンテンポラリーダンスのダンスがすごいマッチングしてて、その何とも言えない魅力がたまらなかったですね。稽古行く前に少しテンションが上がるとか、(映画の)映像が浮かぶんで、表現する前にちょっとギアが入るかなって感じで聞いてますね。では聞いてください。David Byrneで「I Zimbra」。

俳優・大鶴 佐助さんに選んでいただいたナンバーは、David Byrne 「 I Zimbra(イ・ズィンブラ) 」。こちら、ちょっと複雑なので、順を追ってご説明しますと・・・デヴィッド・バーンは、1970年代から活躍したバンド「トーキング・ヘッズ」のフロントマン。1991年のバンド解散後はソロとして活動しています。

2018年にアルバム「アメリカン・ユートピア」をリリース、 これにミュージカルの要素を加え、翌2019年にブロードウェイで上演。 デヴィッド・バーンと11人の仲間たちがグレーの揃いのスーツに裸足でマーチングバンド形式による圧倒的な演奏とダンス・パフォーマンスを披露、トニー賞を受賞するなど大きな話題となります。

このステージを、「マルコムX」などで知られる映画監督スパイク・リーが映画化したという経緯です。映画「「アメリカン・ユートピア」、一部の動画配信サービスで観ることができますので、気になった方はチェックしてみてください。

ちなみに、演奏とダンスによるパフォーマンス、そして映画化という流れはトーキング・ヘッズ時代の1984年に公開され、伝説のライブ映画と呼ばれた「ストップ・メイキング・センス」とほぼ同じスタイルなんですよね。その時は、のちに「羊たちの沈黙」でアカデミー賞を受賞するジョナサン・デミが監督を務めていました。

素敵な選曲ありがとうございます。では、大鶴 佐助さん、近況も教えてください。

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さて、僕、大鶴佐助ですが、5月11日からPARCO劇場で上映される舞台「ハムレットQ1」に出演しています。Q1版はハムレットの戯曲の中でも原型と言われる説もあるんですが、ざっと半分程度のボリュームになっておりまして、でも話の大筋はそこまで変わってなくて、ちょうど観やすい作品になってると思います。僕の役はそのハムレットが恋をするオフィーリアという役のお兄さんでもあるレアティーズという役なんですが、やっぱり今回はなんとってもハムレットを吉田羊さんがやられてるので、すごいその羊さんが稽古場で立ち姿含めて、すごい美しいんですよ、立ち姿が。そしてそこから出される声もすごい力強くて、この羊さんと僕がどう対峙していくのかが、今からすごい楽しみです。舞台「ハムレットQ1」は、5月11日からPARCO劇場で上演です。ぜひご覧ください。以上、大鶴佐助でした。

シェイクスピアの「ハムレット」には原本が3種類、Q1Q2F1とがあり、現在多くの舞台で上演されるのがF1版。そのおよそ半分の長さで、物語が凝縮されたのがQ1版なんですね。

今回、主人公のハムレットを演じるのが吉田 羊さん、親友ホレイショーを牧島 輝さん、ハムレットの恋人・オフィーリアを飯豊まりえさん、そして、オフィーリアの兄レアティーズを、大鶴佐助さんが演じます。舞台『ハムレットQ1』は、5月11日からPARCO劇場で上演です。ぜひチェックしてください。