今日は、俳優、池松 壮亮さんのPLAY IT LOUD

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おはようございます、俳優の池松壮亮です。僕がいまリスナーのみなさまとシェアしたい曲は、王菲(フェイ・ウォン)の夢の中の人、と書いて「夢中人」。この曲は、観たことある方もいるかと思うんですが、ウォン・カーウァイという香港の監督の「恋する惑星」という映画の主題歌で、90年代の香港返還の数年前に作られた映画で、すごくいまだに人を魅了する映画なんですけど、自分が変化を求めてなにか彷徨ってる時にこの曲を聞くとすごく勇気づけられるというか、自分が普段、撮影に挑む時なんかになぜか聞きたくなる大好きな1曲を選ばせていただきました。それでは聞いてください、王菲(フェイ・ウォン)で「夢中人」。

香港のシンガー、王菲(フェイ・ウォン)「夢中人」。

池松さんも解説してくださいましたが、この曲が主題歌として使われた 94年の香港映画「恋する惑星」は、翌年、日本でも公開され、ミニシアターからの大ヒットとなりました。フェイ・ウォン自身もこの作品で俳優デビュー、香港はもちろん、日本でも名が知られるようになります。「恋する惑星」は、香港の街を舞台に、すれ違う恋愛模様をスタイリッシュに描いた作品。20年以上が経った今でも根強いファンも持ち、ロケ地巡りのために訪れる方がたくさんいるんだとか。しかし、香港ではいまだ大規模なデモが続いています。早く、市民のみなさんに平穏な日々が訪れることを祈ります。

さて、僕、俳優の池松壮亮ですが、映画「宮本から君へ」に出演しております。ストーリーについてですけれども、簡単に説明すると文具メーカー「マルキタ」っていうところで働く新入社員の営業マンの宮本浩が、これがまぁかなり厄介な野郎で(笑)人一倍正義感が強く、ものすごい不器用な男と、これまた不器用な、日々を一生懸命に生きる中野靖子っていう、蒼井優さん演じる中野靖子と恋におちて、究極の愛の試練に立ち向かうべく、愛する人のために宮本浩が絶対に勝たなきゃいけない喧嘩に挑む、というストーリーになっています。なにかその宮本の生き様をもってこの窮屈な時代、それから、曖昧なものが漂うこの時代に、ぜひスカッとしていただきたいというか、人生という挫折だらけの、逆境だらけの日々を、何か変化を求めて生きている、同時代の人たちに何かお伝えすることができればなぁと制作陣一同思っています。そんな映画「宮本から君へ」ですが・・・普段あんまり言いたくないんですけどこういうことは、公開させません。劇場でご覧ください。以上、池松壮亮でした。

池松さん、熱いメッセージありがとうございます。1990年に講談社「モーニング」で連載がスタートした漫画が原作なんですね。パンフレットにはこんな熱いフレーズが踊っています。

「金なし!コネなし!勝ち目なし!...でも情熱だけは半端ない。熱血営業マン・宮本浩が絶対に勝たなきゃいけないケンカに挑む!宮本の熱量を、あなたは受け止められるか?生身の愛を求めない人、お断り!」

映画「宮本から君へ」、現在公開中です!ぜひ。池松 壮亮さん素敵な選曲・コメントありがとうございました。