今日は、映画監督、矢口史靖さんのPLAY IT LOUD

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おはようございます、矢口史靖です。ぼく今、リスナーのみなさんとシェアしたい曲は、ミシェル・ルグランの、「ロシュフォールの恋人たち」というサウンドトラックの中にある「キャラバンの到着」です。

今回、「ダンスウィズミー」というミュージカル映画を撮ったんですけれども、そのダンスシーンの参考にした、ま、あまたあるミュージカル映画の中で大好きな曲、それからシーンですね。バレエの衣装といいますか、女性たちけっこう華やかなレオタード姿なんですけど、外なんです。噴水広場みたいな外で一般の通行人みたいな方も映り込んでるような街中でミュージカルをするんですよね。そこにこの柔らかな曲が流れて歌う踊るんですけれども、それが僕はとても大好きなんですよ。ではきいてください、ミシェル・ルグランで「キャラバンの到着」です。

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映画監督、矢口史靖さんに選んでいただいたナンバーは、フランスのミュージカル映画「ロシュフォールの恋人たち」のサウンドトラックから「キャラバンの到着」。とっても躍動感のあるジャズナンバーですね。「ロシュフォールの恋人たち」は、カンヌでグランプリを受賞した「シェルブールの雨傘」に続き、映画監督のジャック・ドゥミと、作曲家のミシェル・ルグランがタッグを組んだ、1967年公開のミュージカル映画。フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーブと実の姉であるフランソワーズ・ドルレアックが双子の姉妹役を演じています。この曲「キャラバンの到着」は、お祭りでショーを行なうキャラバン隊が港町ロシュフォールに到着し、広場で男女が華麗に踊る場面で使われている。名シーンです。

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さて、ぼく、矢口史靖ですが、原作・脚本・監督を務めた映画「ダンスウィズミー」が現在公開中です。

この映画は今までたくさんあったミュージカル映画とはかなり様子が違いまして、ミュージカル映画苦手な人がみなさん言うんですけど、急に歌ったり踊ったりして変でしょ、と。

だから主人公は歌って踊るにはちゃんときっかけが必要だなと思って映画の中では催眠術にかかって、どうしてもそれが解けず、音楽が聞こえてくると体が勝手に歌ったり踊ったりしてしまうで、ミュージカルをしでかした後、周りは大混乱に陥るわけですよね。なので、主人公はどんどんどんどん普通の生活が送れなくなって困った状況に陥っていくコメディです。

ミュージカルが今までほんとに苦手で観られなかったという人ほど楽しめる仕掛けがいっぱい詰まってると思います。

ですけど、皮肉ばかりじゃなくて

出て来る人たち全員がガチで歌って踊り、華やかにシーンを盛り上げます!

映画「ダンスウィズミー」、現在公開中です。ぜひ劇場でご覧ください。

以上、矢口史靖でした。

実は、この「ダンスウィズミー」、予告編のナレーションを 僕、ハリー杉山が担当させてもらいました!ミュージカル嫌いの、三吉彩花さん演じる静香は、催眠術のせいで、音楽がきこえるたびに歌い踊りだすカラダに。そのせいで恋も仕事も失ってしまいます。そして、ひとクセのふたクセもあるキャラクターたちと、催眠術をかけた張本人、マーチン上田を探す旅に。果たして静香はもとの体に戻ることはできるのか?!

映画「ダンスウィズミー」大ヒット公開中です。