今日は、俳優、斎藤 工さんの"PLAY IT LOUD"

おはようございます。斎藤工です。僕がいまリスナーのみなさんとシェアしたい曲は、Tom Waitsの「Martha」です。これ「Closing Time」というアルバムに入っているんですけど、まだ20代かな、トム・ウェイツの中でもフレッシュな時期なんですよね。で、あんまり良いスタジオじゃない感じだったり、たぶんこのアルバムを作るために借りた時間の中で、どうにかアルバムを作ろう、みたいなところも勝手に想像できるような、トム・ウェイツほんとにこのアルバムにかけてるっていう風に思える、そのスタジオにいるような感覚になれるアルバムなんですよね。これをよく僕は家族で聴いてたんですね。そんな中でも<Martha>が流れるときは、結構それまでと質感が違ったりして、一瞬なんかあれって思うんですけど、その分深いところに誘ってくれる楽曲で、僕は仕事の終わりとか、自分の心を沈静して、次に備える、明日に備えるっていう、心のチャージみたいな楽曲ですね。それでは、聴いてください、Tom Waitsで「Martha」。

俳優、斎藤 工さんに選んでいただいたナンバーは、Tom Waits「 Martha」。なんとも叙情的で、美しい曲なんでしょう・・・この曲「Martha」は、73年発表のデビューアルバム「Closing Time」に収録のナンバー。斎藤さんもおっしゃっていましたが、Tom Waitsが、まだ24歳の頃の歌声です。トム・ウェイツはミュージシャンとして成功を手にするかたわら、映画にも出演。俳優としても活躍するようになります。2011年には「ロックの殿堂」入り。そして、67歳となった今も、現役で活動しています。それにしても、家族でトム・ウェイツを聴いていたとは・・・渋い・・・では、斎藤 工さん、近況も教えて下さい!
さて、わたくし斎藤工ですが、明日、4月8日から公開の映画「ブルーハーツが聴こえる」に出演しております。この作品は、オムニバスの6作品から織りなす作品なんですが、その中で、わたくしは「ラブレター」という、これをですね、バンドメンバーのマーシーさんの後輩にもあたる井口昇監督がですね、ご自身の高校時代の体験を半自伝的に映画にしております。過去を変えようとする脚本家の話なんですよね。脚本で、好きだった女の子との思い出を書きだすんですね。で、その子は実はその当時に事故に遭って亡くなっているんですね。で、好きだった彼女を死なせたくない、そういう物語を書いて、その世界にトイレからタイムスリップするという(笑)そんな主人公の大輔をわたくしが演じさせていただいております。誰しもが共感できるような、青春時代の甘酸っぱい異性への想いだったり、いろんなものが詰まってます。ほかの5作品も含めて、ほんとにブルーハーツを尊敬し、愛した監督たちが自分なりのブルーハーツへの愛を形にしてるので、お腹いっぱいになれます。映画「ブルーハーツが聴こえる」は、明日公開になります。ぜひ、みなさん劇場でご覧ください。以上、斎藤工でした。