毎月1回、税についての「頼れるパートナー」=税理士さんによる、税のワンポイント解説をお届けしています。
今回は、リスナーの「えみりん」さんからの質問にお答えいただきます。内容ご紹介します。
証券会社に長くもっている投資商品があります。一般口座で運用しているのですが、特定口座にした方が税金のメリットがあるのでしょうか?
という質問です。今回はこの質問について、「東京税理士会」の櫻井亮輔さんにお答えいただきます。
まず、一般口座と特定口座の違いについて教えて下さい。
株や投資信託については、その売却益や配当金におよそ20%の税金がかかります。一般口座の場合、年間の損益計算から税金計算まで、自分で行う必要があります。その計算は煩雑で、確定申告の負担もあります。
そこで便利なのが特定口座です。特定口座の場合、証券会社が年間の損益計算を行ってくれます。さらに、源泉徴収ありの特定口座を選ぶことにより、納税まで証券会社が行うので、原則として確定申告が不要になります。
また、確定申告をしなければ、株や投資信託の利益は、国民健康保険料や、高齢者の医療費自己負担割合の算定対象になりません。
このため、多額の利益が出たときでも、保険料等の増加を抑えられる可能性があります。
源泉徴収ありの特定口座の場合、確定申告の必要がありません。 このため、大きな利益が出た場合でも、国民健康保険料の負担が増えず、また、高齢者の場合でも 医療費が増えない、ということですね。
では、最近何かと話題になるNISA口座との使い分けはどのようにすればよいのでしょうか。
NISA口座の場合、株や投資信託から生じる利益が非課税となります。とても魅力的な制度ですが、その投資可能額には「枠」が設けられていて、年間360万円、総額で1800万円まで、が上限となっています。
この、「年間360万円の枠」がポイントで、その年に一度利用した枠は、商品を売却した場合でも、同じ年に再利用することはできません。
そのため、多額の資金を積極的に動かす場合や、短期売買を目的とする場合はNISA以外の口座、長期の保有を目的とする場合はNISA口座が向いているといえます。
NISAの制度は以前に比べて非課税の枠が拡大されましたが、投資目的の口座として利用する場合については、「枠」の金額に注意して利用することが重要ですね。
今月は、「えみりん」からの質問にお答えして、「証券口座の種類と税金」がテーマでした。東京税理士会の、櫻井亮輔さんに教えていただきました。ありがとうございました。
このように、この時間は、毎月1回、税についての「頼れるパートナー」=税理士さんによる 税のワンポイント解説を お届けしています。税理士さんへの質問も お待ちしています。J-WAVE JK RADIO TOKYO UNITED、番組サイト内「メッセージ」からお願いします。
