
This Week's Number is・・・ 3%
「3%」
これは、東京都が現在検討している、都内の宿泊施設を利用する時の「宿泊税」の税率です。現行の宿泊税についての条例は2002年10月に導入され、「定額制」で金額が決まっています。一人一泊1万円未満の宿泊は課税免除、1万円以上1万5000円未満は100円、1万5000円以上は200円となっています。(つまり今は最大200円です)
これを変更し、宿泊料金に3%を課す「定率制」にすることが検討されています。(高級ホテルなどでは、その分、税金が高くなる、ということですね)
この背景には、インバウンドの急増で行政のコストが増えたことがあります。今年度の当初予算では、観光産業振興費306億円を計上したのに対し、宿泊税による税収は69億円。およそ22%にとどまっています。
東京都が、宿泊施設を利用した際の宿泊税を現行の定額制から、宿泊料金の3%に改めることを検討しています。その案では、現在は対象になっていない「民泊」や「簡易宿泊所」の利用者も課税対象に拡大。ただし、修学旅行などに配慮するため、課税免除の対象を現行の、一人一泊「1万円未満」から「1万3千円未満」に引き上げるということ。
来年2月の都議会で条例を提案。総務省などとの調整を経て、2027年度中の条例の施行を目指しています。