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This Week's Number is・・・ 27

27%」。この数字は、2024年における、理系を志望する普通科の高校3年生の割合です。文部科学省の調査によると、去年の高校3年生はおよそ95万人。そのうち文系を志望する生徒は47%。理系は27%でした。(ちなみに残りの26%は、専門学校など他の分野を志望する生徒です)

読売新聞の記事によると、この背景にあるのは女子の理系離れ。さらに、保護者に「理数系の科目の勉強は早めにあきらめて偏差値を上げ、大都市の有名な大学に行かせたい」という意識があるのでは?という分析。この状況を受け、文部科学省は、理系志望の高校生の割合を2040年までに 39%まで引き上げる方針を固めました。

文部科学省は、理系志望の高校生の割合を引き上げるべく、高校で理数系の教育施設を充実させるために3000億円の基金を新設する方向。

この目標を設定した背景には、今後、社会のデジタル化が進み、経済産業省の推計で、2040年には理数系に強い専門人材が330万人不足。一方で文系が中心の事務や営業職といった人材は320万人余る と見込まれることがあります。また同時に、文科省は、地域の産業を支えることが期待される工業科や商業科などの高校生の割合も引き上げたいとしています。