This Week's Number is・・・ 65%
「65%」これは、2021年度の全国の中学校における「屋外プールの設置率」です。
これはスポーツ庁の調べによるもので、学校のプールは、ベビーブーム期の1970年代前半から80年代にかけて、設置が進んだものの、それから30年から40年を経て、老朽化に直面。全面改修の必要が出てきたことで、改修費の捻出が出来ない、また、熱中症のリスクなどもあいまって、減少傾向にあります。2018年度の調査と比較して全国の中学校で屋外プールの設置率は8ポイントも減っています。
また小学校では87%で、2018年度から7ポイントの減少です。
最近では、屋外プールは水温が高くなりすぎて使えない、という例もあるようです。また、指導する教員の負担や、事故リスクも大きな課題です。さらに、男女ともに、「肌を露出したくない」という理由でプール授業を欠席する生徒も増えている現状もあり、「画一的に実技指導を必修とする」という方針には限界がある、との声も出ています。なお、現行の学習指導要領では、「実技授業は水難事故で命を守るためにも必要」という理由で小学1年から中学2年までは水泳の実技を必修としていますが、例外として教室で教える「座学」も認めています。