This Week's Number is・・・ 77.4 

77.4%」

これは、東京都内で、空き缶などの「資源ごみ」が持ち去られた 市区町村の割合です。環境省が、2022年9月に全国1741の市区町村に対しておこなった調査によると、全体の41. 9%にあたる729の市区町村で「持ち去り事案がある」と回答がありました。

都道府県別で一番多かったのは大阪府の93.0%で、2番目に多いのが滋賀県の78.9%、東京都はそれに次いで3番目でした。

持ち去られたごみの種別では「空き缶」が最も多く、342の市区町村で被害が出ています。資源となるはずのものが 持ち去られています。

資源ごみを持ち去り、回収業者に売る悪質行為は以前からありましたが、原因の一つにアルミニウムの価格高騰があるとされています。

ここ5年で アルミ缶1キロの買い取り価格は、3倍以上に跳ね上がっています。アルミニウムの主な産出国であるロシアによる供給が、ウクライナ戦争などによって不足すると懸念されることが価格高騰の背景にあるようです。

持ち去り行為は、自治体の収入に影響します。回収した資源ごみの売却益を処理施設の運営費用に充てている自治体では、売却益の減少の影響が大きくのしかかっています。