This Week's Number is・・・ 1%
「1%」この数字は、世界全体のアート市場における、日本のシェアです。
文化庁と世界のアート市場調査をおこなう海外の専門家が、共同で調べたところ、日本のアート市場の規模は、世界全体の1%でした。金額としては、2023年の日本のアート市場の総売上高は、およそ946億5900万円。
ちなみに、世界のアート市場のシェア、上位3位は、トップのアメリカが42%、2位は香港を含む中国で9%、3位のイギリスが17%。 日本は8位となっています。
日本のアート市場の大きな特徴は、ディーラーやギャラリーを通じた売買の割合が高く、全体の売上高の68%を占めることです。たとえばアートフェアでの販売は、世界全体では29%ですが、日本は10%にとどまっています。
またアート・オークションでも世界平均に比べて落札額が低く、100万ドルを超えて落札された高額作品、世界では55%に達しているものの、日本では7%。ただし、欧米中心だったアート市場は停滞しているものの、日本の成長率が伸びています。
コロナ禍以前の2019年との比較では、世界のアート市場の成長率は1%ですが、日本は11%。世界全体を10ポイント上回っています。