This Week's Number is・・・「94.4%」
この数字は2023年度におこった、走行中の大型自動車からタイヤが外れた事故のうち、左の後輪のタイヤが外れた事故の割合です。
国土交通省が、8トン以上のトラックと定員30人以上のバスで起きたタイヤの脱落事故を集計した結果、タイヤが外れた事故、昨年度は142件と過去最多を更新。そのうち94.4%の134件が、左の後輪の脱落でした。
大型トラックのタイヤは直径およそ1メートルあまりで、重さは およそ100キロにもなるため、歩行者や車にぶつかれば、命に関わることも考えられます。大半の脱落事故は、冬用タイヤに交換する11月~2月の冬の時期に集中しているため、特に注意が必要です。
車は左側通行のため、大型車では左折する時に左の後輪がコンパスの中心の針のように、ほとんど回転しないまま、よじれます。逆に右折する時には 遠心力で左の後輪に大きな負荷がかかります。その負荷によって、脱落してしまう可能性が出てくる、ということ。
また、国土交通省では、タイヤの交換作業時の整備不足も原因の一つと見ていて、ボルトやナットの清掃や点検、ある程度走行したら、ゆるまないように締める「増し締め」の徹底を呼びかけています。