This Week's Number is・・・

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29%」

この数字は、日本のエンゲル係数、2022年9月から2023年8月の1年間の平均値です。エンゲル係数は、 家計の消費支出に占める「食料費の割合」を示したもので、この数値が低いと、食料品以外にお金を使っていることになり、生活が豊かになっている、とされます。

日本のエンゲル係数は 1980年代前半には、今と同じ30%弱でしたが、それがだんだんと低下。しかし、ここ最近、再び上昇しています。背景には、食料品の価格が、消費者物価の中で目立って上昇していることが挙げられます。

食料品の価格は、特に2021 年以降 上昇していて、今のところ、その勢いは衰えそうにありません。

日本の食料自給率はカロリーベースで38%、つまり62%を輸入していて円安や輸送費などが上がることで必然的に食料品の値段は上昇します。また、その内訳、どんな種類の食料費が増えているのかを、家計調査を元に調べると、調理食品、飲料、肉類、乳製品の順に支出額が目立って増えている、という結果が出ています。

なお、魚介類や米など、日本の食材を使う「和食」を食べる割合が 少なくなったこともエンゲル係数を押し上げている要因のひとつだと見られています。