This Week's Number is・・・

22% 

「22%」この数字は、2022年分のウィスキーの輸出金額が前の年よりも増えた割合です。財務省の貿易統計によると、去年1年間の輸出金額は560億円あまり、2021年の461億円あまりに比べておよそ22%の伸びとなりました。酒類の輸出に関しては、海外での販売網の影響もあって、日本での売れ行きと必ずしも一致しません。

ですがここ10年でのウィスキーの輸出は、数もさることながら、金額も高級品の人気によって大幅に増えています。

これは「竹鶴25年ピュアモルト」や「響21年」などの「プレミアムウィスキー」が海外のコンテストで最高の賞などを受賞したことがきっかけとされています。

さらにインバウンドで訪れた外国人が、口コミで広めたことで、商品となるのに時間がかかる「プレミアムウィスキー」は品薄となり価格が高騰しています。

日本のウィスキーは、国産のナラの木の一種「ミズナラ」で作られた樽を使い長期間熟成することで、独特な香りがすることで高い評価を得ています。海外ではオークと呼ばれるナラの木ですが、貯蔵樽の材料としては太平洋戦争以前までは輸入に頼っていました。しかし輸入が困難になり北海道のミズナラを使いはじめ、それが今になって注目を浴びています。

世界中の愛好家の間でブームになっている日本産のウイスキーですが、ここ10年で蒸留所の数も倍増。香りの決め手となる樽から差をつけようとして北海道の「ミズナラ」に注目。丸太の価格がここ2年で3割も上昇しました。今年は日本でウィスキーづくりが始まって100年の節目の年*超長期熟成のジャパニーズ。ウィスキーの価格は数千万もするものも...