This Week's Number is・・・

80.3% 

「80.3%」

この数字は、内閣府の調査による「温水洗浄便座」の一般世帯における普及率です。日本レストルーム工業会が発表した統計では、国内累計出荷数は、今年6月で1億台に達しました。

1964年にTOTO(当時の東洋陶器)が、アメリカのビデ社から「ウォッシュエアシート」という温水洗浄便座の商品を輸入。主に、病院など限られた顧客向けに販売したのが日本での温水洗浄便座の始まりとされています。

その後、改良した製品の国内生産がすすみ、清潔志向の高まりや、消費者ニーズに対応した機能性の向上もあって、80年代以降、徐々に広がり、、、現在では、普及率 80.3%。

ちなみに、アメリカの家庭での温水洗浄便座、10%未満の普及率とされています。TOTOでは、1986年から、北米でウォシュレットを販売開始しましたが、長く低迷。その後、コストコやアマゾンなどでも取り扱われるようになり、さらに、ニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナルが、温水洗浄の効用を取り上げ、徐々に話題になりました。そんなこともあって、2015年からの5年で販売数はおよそ4倍に...。

また、コロナ禍で、トイレットペーパーが品薄になったことで注目度があがり、TOTOのウォッシュレットはアメリカでの販売数が、 2020年度は 前の年と比べ 8割増だったそう。今後、さらなる利用増加が見込まれています。