This Week's Number is・・・
30.5%
「30.5%」この数字は、来年春入社の採用計画における、中途採用の割合です。
日本経済新聞が主要企業に対して調査、回答があった2369社を集計した結果です。中途採用の予定は、6万6384人と、全体の採用数に占める割合が30.5%。比較可能な2008年度以降、はじめて3割を超えました。
2017年度までは10%台でしたが、それ以降、比率が急激に上昇。職種別に見ると、技術系が、事務系の倍以上の伸び率を示しています。経済産業省の推計によると、2030年時点で情報技術系の人材は79万人不足するとされていて、優秀な人材の争奪戦は今後もさらに激しくなりそうです。
日本経済新聞には、こんな記事もありました。三菱UFJ、三井住友、みずほの3つのメガバンクは新卒に偏った採用活動を見直し、2022年度の中途採用を、3つのメガバンクの合計で前年度比、8割増やす。
また、テレワークの定着をはじめ、業務のデジタルフォーメーションが進み、必要なスキルが目まぐるしく変化する職種では、新卒の育成よりも、中途採用による即戦力の確保が求められています。
さらに、転職をためらわない若い世代の行動もあって、離職者の分を埋めるため、中途採用を強化している、という側面もあるようです。