This Week's Number is・・・

19%

19%」

この数字は、202110月時点での、政府の小麦粉 売り渡し価格がその半年前から値上がりした割合です。(小麦は、政府が商社を通じて輸入し、製粉会社に売り渡しています)

世界的に食品の価格が上昇していて、その代表的なものに「小麦」があります。背景として指摘されているのは、各国の保護主義的な政策と気候変動です。

小麦を輸出する余力がある国のうち、最大のロシアは、国外へ小麦の流出を抑えるため輸出規制をかけました。ロシアと並んで大きな輸出国である ウクライナも情勢が緊迫しており、今後は不透明。アメリカとカナダは去年、高温乾燥に見舞われ、小麦の減産、輸出も減少することが見込まれていて、価格高騰に拍車をかけています。

2021年10月期の小麦粉の売渡し価格が、その半年前と比べ19%上昇、これは、日本経済新聞が伝えている情報ですが、2009年の4月期以来 12年半ぶりの高値、なんだそうです。

パンやパスタ、しょうゆなど、小麦粉を原料に使う食品で値上げの動きが予想されています。

世界全体の人口が増えていて、小麦の需要は伸び続けています。アメリカの農務省によると、生産が需要に追いつかず2021年~2022年の世界の小麦在庫量は3年ぶりの低水準となる模様。この状況が続けば、日本でもさらに高騰することも想定されます。

*今日は、小麦の情報をお伝えしましたが、日本はカロリーベースでの食料自給率が、2020年度は37%。 食品の大半を輸入に頼っている現状を、今後どう考えていくのか?大きな課題です。