This Week's Number is・・・7%

7%」

この数字は、ドイツの総発電量における原子力発電の割合です。ドイツのメルケル前首相は、2011年3月、福島原発事故の直後、国内にある17基の原発のうち、老朽化した7基の運転を停止。さらに、2011年6月に原発撤退を法制化しました。それから10年、昨年末に原子力発電所3基が停止して、その発電量は 従来の14%から7%になりました。また、現在稼働している3基は 今年中に稼働停止となる予定です。

しかし、こんな動きもあります。フランスなどが 地球温暖化対策で原発を再評価。また、今年になって欧州連合(EU)は、原子力発電を地球温暖化の緩和に貢献するエネルギーとして認定する方針を明らかにしました。ドイツは、このEUの提案を強く批判しています。

この動きとは逆に、EUが原発をクリーンエネルギーとして認定しよう、と提案していてこれにドイツが反対している、ということですが、朝日新聞が掲載した、ドイツ経済研究所のコメント、ご紹介しましょう。

「原発は短期的には、収益性もあり、温室効果ガスの削減に貢献するかもしれない。しかし、放射性廃棄物の最終処理の問題が解決されていない。長期的に見れば、原発のコストは安くない」

~このコメントの内容は、ドイツのみならず、日本でも考えるべきことですよね。なお、ドイツは太陽光や風力など持続可能なエネルギーによる発電を増やし、2030年には、全発電量の80%にする計画を立てています。