This Week's Number is・・・

45.4

45.4%」この数字は、過去10年で軽自動車の平均価格が上昇した割合です。政府の統計によると、軽自動車の平均価格は、2011年に108万円でしたが、2021年8月には157万円と、45.4%も値上がりしました。普通乗用車は同じ10年間で19.8%の上昇で、軽自動車が割安、というイメージが薄まりつつあります。

価格上昇の背景、日本経済新聞の記事ではこう分析しています。近年、高齢ドライバーによる事故が増え、「車を買うときの決め手の一つが、安全性能の高さ」となりました。例えば、すぐ近くにいる車両や歩行者の感知、車線からはみ出さないようにす機能など、高機能の安全装備がついている重要性が増したため、価格が上昇。10年前と比べると、45.4%も値上がりしています。

今後 気になるのは、政府が 2035年に軽自動車を含むすべての新車を電気自動車にシフトする、という目標を示していることです。一般に、軽自動車をEV化すると、バッテリーやインバーターなどで100万円以上のコスト増になるとされています。(ただでさえ値上がりしているのに、さらにコストアップ、ということですね)

また、税金の面でも、2015年には軽自動車税が引き上げられた一方、2019年には一般の自動車税が大幅に引き下げられました。性能でも、経済的な負担の面でも、普通乗用車との差が少なくなっているわけです。軽自動車の販売台数は、2014年の227万台をピークに減少傾向。去年は、2014年より2割少ない 171万台でした。