This Week's Number is・・・

7%  

「7%」、、、この数字は、日本の大企業のうちサイト上で、閲覧履歴データ「クッキー」を利用することについて、ユーザーに、同意の確認をしている企業の割合です。ウェブサイトを見ていると、時々、表示されますよね。

「クッキーを受け入れますか?」と。

「クッキー」というのは、パソコンやスマートフォンのブラウザー(閲覧ソフト)ごとに保存され、よくアクセスしているサイトの場合、前回 閲覧した状態の続きからスタートできたり、会員制のサイトの場合、毎回ログイン情報を入力しなくても済む、という機能です。

一方、この「クッキー」、端末利用者の関心や好みを推測した「広告配信」にも利用されています。例えば、旅行予約サイトを閲覧したあと、別のウェブサイトを見ている時に旅行に関連する広告が出てきた、というような場合は「クッキー」の情報を元に表示されています。

プライバシーの観点から、「クッキー」は注意が必要とされていて、去年6月に成立した改正個人情報保護法では、個人にひも付けて利用する第三者にデータを渡す場合、同意を取得することを義務付けています。しかし、日本の大企業のうちサイト上で同意の確認をしている企業の割合は、7%。

海外の状況はというと、イギリスを中心とするヨーロッパの企業では87.98%、アメリカの企業では 38.25%が対応。これに比べ、日本は、圧倒的に少なく、個人情報保護の対応への遅れが鮮明となりました。2022年4月には、改正個人情報保護法が全面施行されるので多くの企業で対策が必要になると考えられます。