This Week's Number is・・・

45

45%」

この数字は、全国の「保健所」の数が1992年から去年までで 減少した割合です。この27年で、45%も減りました。つまり、半数近くになってしまった...。

厚生労働白書によりますと、1992年の「保健所」の数は852でしたが、2019年には、472。

「保健所」は、地域の住民の健康や衛生を支える公的機関の一つで、飲食店の営業許可、食中毒にまつわること、飼い犬の登録や狂犬病の予防などが 一般的に知られていますが、「感染症の対策」、これも保健所の役割のひとつです。

発熱が続くなど、新型コロナウィルスが疑われるという場合、陽性かどうかを検査するため「帰国者・接触者相談センター」に電話をかける、という手続きが必要ですが、このセンターも保健所の管轄です。

大事な役割を果たさなければならない場所なのに、保健所、この27年間で、45%も減っています。

全国の「保健所」の数が1992年から去年2019年までで減少した割合が45%、というパーセントについてお伝えしています。この30年間、「保健所」に限らず、厚生労働省の感染症研究部門などは、働く人の数や予算を削減され続けてきました。

人の健康に関わる仕事の予算を削ってきた、というのは、疑問です。公衆衛生にまつわる仕事に関わる人・予算を減らして来た結果、現在の状況=新型コロナウイルスの感染が拡大している 「異常事態」では、対応が追いつかない状況が浮き彫りになっています。