This Week's Number is・・・

100%

100%」

この数字は、「ヘリウム」を 日本が輸入している割合です。

風船などに入れられる「ヘリウムガス」が知られていますが、もともと地下に貯まっていたものが、天然ガスと一緒に採掘されます。

しかし、日本では生産されず、100%を輸入に頼っています。日本の輸入量の6割強がアメリカからのものですが、アメリカでは、近年、シェールガスの採掘が増えていて、その影響で、ヘリウムの産出量が減っています。 

どうやら、シェールガスを採掘する際は、ヘリウムが採りづらいようです。そして、このヘリウム。用途は、風船だけではありません。

半導体や光ファイバーの生産。さらに、病院のMRI (検査で使用されるMRI)を動かすのにも必要なんです。そんな重要なヘリウム。アメリカからの輸入量はここ10年で半減、価格は2倍から3倍になっています。

病院のMRIにも欠かせないヘリウム。

半導体や光ファイバーの生産にも必要です。

代わりの物質を見つけるのも難しく、入手できなくなると非常に厳しい、ということなんですが、実は、気化したヘリウムを回収、液体にして再利用することが可能なんだそうです。

日本物理学会などは、ヘリウムのリサイクルや備蓄で、政府、財界、大学が協力するように求める「緊急声明」を出しました。