This Week's Number is・・・

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この数字は、日本で、過去10年に、博士号の取得者が減った割合です。文部科学省の科学技術・学術政策研究所の調査によると2006年から2016年までの10年間で4年制大学の入学者は増えているにもかかわらず学生が博士課程への進学をためらう実態が浮かび上がりました。

アメリカや中国では、この10年間に博士号取得者が2割以上増えています。例えば アメリカのIT大手に先端分野の技術者として入社するには、 修士・博士号が最低条件とされていて、専門性が高く評価されています。そのほか、主な国では、博士号の取得者が のきなみ増加。

一方、日本では、16%も減少しています。

なぜなのか?日本経済新聞は いくつかの考察を掲載していますが、企業の採用基準として、専門性ではなく、人柄が重視されている。

また、入社後も、博士号を取得していない人との収入の差が、アメリカをはじめ他の国と比べて小さい。

このような理由から、日本では博士号を持つ研究者の4人のうち3人が大学などに所属し、企業での活躍ができていません。

※ちなみに、今週ノーベル賞の授賞式があり、化学賞を受賞した吉野彰さんは企業内で苦労しながら、研究を続けてきました。それが結実したんですね!企業の側も、目先の利益だけではなく、革新的な技術開発のためには、優秀な研究者を もっと評価する必要があるのかもしれません。