This Week's Number is・・・

31%」

この数字は、日本でLGBTなど性的マイノリティにまつわることについて、悩みを相談できる場や相談できる教職員が存在する小中学校のうち、その存在を、児童や生徒に知らせていた割合です。せっかく相談できる場所があるのに、3割しか知らせていない??

静岡理工科大学の調査によると、全国の小中学校から無作為で選んだ5500校のうち「性的マイノリティーに関して相談できる教職員がいる」としたのは、小学校660校、中学校441校でした。このうちおよそ7割に当たる 小学校466校、中学校296校が相談先の存在を 児童や生徒に知らせていませんでした。残念な数字です。

文部科学省は、相談態勢の充実を、全国の学校に呼びかけていますが実際は現場任せになっていて、対応に違いが出ているようです。

ちなみに、どんな取り組みがおこなわれているのかというと、男女混合名簿の導入や、名前を呼ぶとき、「さん」づけで呼ぶなど 性別による区分を避ける小学校は74%、中学校は44%。 

静岡理工科大学の調査では、「教員の知識、経験不足で、関わり方が分からないのでは」と分析していますが、その状況のなか、教職員向けの研修会を実施していたのは、小学校も中学校も、2割台。